癌より断酒会

台風はなんとか南に逸れそうだがまだ油断はならない。
おかしなカーブ曲線を描いて東に進んでる。
なんかダルビッシュの変化球みたい。

昨日の夫婦喧嘩がまだ尾を引いている。
妻は、俺のメンタルそっちのけで断酒会の例会に出席し続けている。

妻「今夜、行かないでしょ？」
俺「行かないよ、わかってて何で聞くの？」
　「来週手術だから、おいしいネタが出来て良かったね」
　「せいぜい俺のことバカにして来な」
　「私は夫の被害者だと言って来な」
妻「行ってきま～す♪」

俺の不安な気持ちよりもコミュニティーを優先する妻、
今後、彼女に対して心を開くのが怖くなってきた。
俺の肝臓にできた結節が癌だとしたら、寿命は明らかに俺のほうが短い。
肝臓がんを早期切除した場合の5年生存率は50～60％、10年生存率は40％
再発を繰り返し、良くて10～15年で俺は逝くだろう。
他の臓器に転移したら、もっと早いだろうな。

俺が逝った後も彼女は、悲劇のヒロイン宜しく断酒会に通い続けるだろう。
そして、「うちの旦那みたいになるな」とアル中の連中に説くだろう。

今までもここで言い続けてきたことだが、
俺は酒によって周囲に多大なる迷惑をかけた、反省している。後悔している。
依存症と肝硬変の回復にも精一杯気を付けて来た。
3年半、飲酒欲求も無ければ肝機能の数値も良い。CP分類Aランクだ。
しかし現在、一番恐れていた事態になっているのかもしれない。
肝切除が可能なほどに良化しているが、まさか本当に切ることになるとは。。。
医師も「切ってみないとわからない」と言っているが、
「癌の可能性は高い」と遠回しに言っているのが手に取るようにわかる。
医師からしてみれば、俺の肝臓は実験データの1つでしかない。

手術を来週に控えているが、俺は家族の前では不安な素振りは見せていない。
「痛いのはイヤだから麻酔で早く眠らせて欲しいな」なんて言ってる。
不安な気持ちを隠している。
隠すことには慣れている、
依存症の俺は否認のプロだ。
筋金入りの嘘つきだ。

は～、　またここで発散させてしまった。でも少しスッキリした。

では、今日も現実社会に戻って嘘つきになるとしますか。

つづく。



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