延命措置

一昨日、ススキを川原と林道沿いに採りに行った。
夜で見えづらかったのだが、川原で刈ったススキは形がちょっと違う気がした。
そこで車を林道まで走らせた。
山には川原に遭ったものとは少し形が違う今度こそ本当のススキらしきものがあった。
両方を少量ずつ刈り取り帰宅した。
ススキに似ている植物があることは以前から知っていたが、
間違えてはいけないと思い、家に帰って調べてみた。
帰宅して電灯の下で良く見てみると、ススキとは穂の部分が違うものが多く混じっていた。
調べてみると、それは別名「偽ススキ」と呼ばれる「オギ」と言う植物だった。
オギは水辺を好み、一方ススキは乾燥した土地を好むことが判明した。
よって、林道沿いで見つけたものが本当のススキだった。
飾り付けたススキの向こうには、真ん丸のお月様が見えていた。

月曜日に種蒔きをした秋野菜たちがようやく土の下から顔を出し始めた。
昨日の朝にはそれを写真に撮って子供たちに家族LINEで送った。
一緒に種蒔きをするはずだった長女は、
「早いね、おとーちゃんが入院中の間引きは任せて」と返信して来た。
下の二人は無反応だった。

仕事終わりには、先日から調子が悪くなっていた台所の換気扇を本体ごと外して、
クリーナーで洗ってみた。
モーター部分を分解してしまうと、きっと破壊してしまうだろうと、
CRC-556を噴霧してお茶を濁した。
乾燥させてから元の場所に再設置し電源を入れてみると、それは激しく回転してくれた。
これでもう少し頑張ってもらいましょう。
また回転が悪くなったらCRCによる延命措置しよう。
それでも回らなくなった時には買い替えよう。
まあ、ホームセンターに行けば3000円くらいで売っているんだけどね。

換気扇は延命措置をした。
2週間後の俺の手術も言うなれば延命措置なのだろうか？
それを何度も繰り返すのだろうか？
換気扇は買い替えが可能だが、俺の肝臓はそうはいかない。

人間の臓器も、換気扇くらい単純な構造になっていたならばと、
バカなことを考えてしまう。


つづく。



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