言葉のチカラ

たまに居るよね、空気読めない人。
付き合いが浅く、あまり親しくなっていない人との会話を膨らませようと、
こっちがチョット気の利いた言い回しで言ったにもかかわらず、
「そうなんですね～」って、
（いやぁ、あなたその返しじゃないでしょ？）みたいな（笑）
一方、話のネタには困らない人も居る。
特に職人さんたちは、ひとひねりもふたひねりも加えてくるから、
野茂のフォークボールを受けるキャッチャーみたいな心境だ（笑）
でもその会話の歯車が合うと、もうノリノリで時間が過ぎるのが早くなる。
そして、行く行くはホンネで付き合えるようになる。
言葉は人付き合いの潤滑油であるとも言えるのではないか？

ただ、それが通じない直球ばかりの人、特に若い人には、
不愉快な気分にさせてしまうのかもしれない。
相手からしてみれば、「アンタとそんなに打ち解ける気はありませんよ」と、
とてもドライな関係を求めているのかもしれない。
相手を見て言葉は選ばなくてはいけないね。


昨日は現場で、「仏の七」もキレ気味だった。
トイレブースの設置工事だったのだが、
一見の若い職人さんだった。
あれでは単なるプラモデル屋と言っても良い。
しかし電動工具だけは沢山持っている。
朝段取り後少しの間、彼らの作業を見ていたのだが、非常に危なっかしい。
元請けの建具屋さんに、「あの人たち、だいじょうぶ？」と聞くと、
「普段は建具の切はめ屋ですけど、普段からやってますから」との返事、
「途中も気を付けて見てやって」と言って現場を後にし、次の場所に向かった。
そして夕方、作業終了の一報を受け、戸閉めに行った。
簡単に作業を終えて帰ろうとしているところに、七さんチェック！
垂直も水平も取れていない。
酷いところでは2ｍで10mm傾いている。
コーキングも、タイル目地がグレーなのにホワイトで、
しかも、養生テープなしで打ってある。
「おう　ちょっと待て！、これで帰ろうとしてるの？」
「おめーらプロだろ？これじゃぁ夏休みの工作だよ！！」
「やれば良いってもんじゃぁないよ！」
「だめ！やり直し！！」
彼らはブツブツ言っていたが、作業手順を教えてあげながら組み直し。
9時までかかってしまった・・・
でも、一緒に作業を進めていくうちに冗談話も出始めて打ち解け、
彼らも気持ち良く帰っていった。

いろいろあります。

つづく。



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