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酒宴の夢を見た

夢を見た。
夢は時が経つと忘れてしまうので、
起き抜けに今書いている。
久々の宴会出席の夢だった。
それは、高校の部活のOB会の宴席だった。
ちゃんと酒も飲んでいた。

飲む順番も昔と一緒、
乾杯ビールから始まり、
そのグラスを注がれる用にキープしながら、焼酎のウーロン茶割に移行、
途中に日本酒も注がれたので、徳利とお猪口もキープ。
俺のお膳の上は「酒」で埋め尽くされた。
個々に備えられた朱色のお膳の上にはおつまみの料理は並んでいない。
そうだ、俺は飲む時は、つまみを食べずにひたすら飲んでいたからだ。
夢の中では、知り合いのCPさんも歳を取っていたような気がした(笑)
4時00分、パチスロ4号機のけたたましいBB音のアラームで目が覚めた。
とても楽しい夢だった。

半分寝ぼけていたのに、「あっ、これは夢だ」と途中で気付いた。
寝入りばなと寝起き寸前って、眠りが浅いから夢を見やすいとどこかで聞いたことがある。
楽しい夢だったので、夢だと気づきながらも、
アラームが鳴るまでこの夢を見続けようと思った。
アラームが鳴り、いつも通りの朝を迎えて現実に戻った。

夢の中では酒を飲んでいたが、
不思議なことに酒の味も匂いも、そして「酔い」も感じなかった。
毎日のように飲んでいる無味無臭の炭酸水を飲んでいるようだった。
コロナ禍でめっきり少なくなったが、断酒を始めてからの最近の酒宴では、
間が持てずに料理ばかり食べてウーロン茶で流し込んでいる。

酒を忘れ、酒を敵視してる俺だが、
楽しい酒の夢を見るということは、
未だにその欲求が、俺の体の奥底に眠っているのではないだろうか?
この病気は、いつ誰にでも再飲酒の可能性があると言う。

酒のない生活も丸5年、
飲んでいたころ、楽しい酒はもちろん多かったが、
終盤は辛い酒のほうがそれを上回っていた。
日々のストレスから逃げるように、酒をのどに流し込むだけの単純作業。
酔っても楽しくない、いつしか酔っていることすら忘れていた。
家族がそんな俺に気付き、アル中であることがバレた。
そして、自分の力で立つこともできなくなり、
アルコール専門のある精神病院に入院するまでに時間はかからなかった。
重度の肝硬変というオプションまで付いてきた。
そして断酒3年目に肝臓がん。
この痛みを、生きている限り決して忘れてはならない。


つづく。


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