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頑張れねば!

物価が上昇し続ける中、低価格な店を探すのが今の楽しみのひとつになっている。
低価格帯の商品を扱う食品小売が業績を伸ばしている。
その一方で、価格競争を続けるには体力のない中小食品スーパーは、
商品の価格を据え置きが決め手だ。
自社グループ内に生産者や製造工場を保有し商品を製造することで低価格を実現している。
業スーやトップバリュー、それにローカル展開している食品スーパーを見て回ると、
掘り出し物にぶつかる可能性が高い。

しかし、昨今の物価上昇で、価格競争はそろそろ限界なのかも?
原材料、エネルギーなどの価格上昇に対して十分な価格転嫁が出来てはいない。
これからは値上げを実施しなければ、収益を削ることになってしまう状況だ。
この状況で競争激化が進めば、財務基盤の弱い企業では経営が維持できなくなる可能性がある。
頑張ってネコのカリカリの価格据え置きをしてくれていたHCも、ついに爆上げしてきた。

以前酒を飲んでいたころ、「酒の安売り王」みたいな酒屋に足繁く通ったものだが、
ドラッグストアやスーパーの大量仕入れに負け、その数は激減した。

うちらの業界も、外材の価格に合わせるために低価格を余儀なくされ、
30年以上、木材の立米単価は上がっていない、むしろ下がっているくらいだ。
ロシアのウクライナ侵攻に伴うウッドショックも、
価格操作をしているのは大企業だけで、深海魚の我々はそれに従うしかない。

現在、スギ花粉も飛び始めているが、杉を切れないのは切れないだけの理由があるからだ。
切れば切るほど赤字では、山主も固定資産税を払っている方が安く済む。

大量生産大量仕入れできないウチのような零細企業は、
企業努力だけではいずれ淘汰されていく。
シャッター商店街のようなものだ。
どこの同規模同業者も、後継ぎを育てずに他部門に移行している。
ウチは、規格部外品を使わざるを得ない改修工事や増築工事が今のメインだ。
そのため、技術力のある職人さんの高齢化も激しい。
以前はその技術力と良材を使った「100年住める家」なんて言っていた時期もあったが、
今や「家」は、使い捨ての時代だ。
プラモデルのような、誰でもつくれる「見栄えが良くて安い家」が主流だ。

故郷とか実家みたいな感覚は無くなりつつある。
解体して土地の売却まで視野に入れないといけない。
墓じまいするお宅も増えるだろう。

子供たちに俺たちのような苦労は掛けさせたくない。
好きな場所で好きな職に就き、好きな家庭を持って、生きて行ってもらいたい。
そのためには、負の遺産ばかりを残すわけにはいかない。

頑張れねば!


つづく。


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