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飲酒暴走事故

千葉県八街市で起きた“飲酒暴走”児童5人死傷事故だが、
非常に恥ずかしい話だが「仲間だな」と思った。

このブログを見ていただいている方は、
俺がどのような飲み方をしていたか分かっていらっしゃるだろうとは思うが、
今回の事故の加害者は、精神病院入院直前の俺を見ているようだ。
幸いにも、たまたま俺は事故を起こさなかっただけで、
アルコール依存症末期のころは、体内から酒が切れることを恐れるが如く、
手持ちの酒が無くなったら、昼夜問わず酒を買うために車を運転していた。
酒の為ならば飲酒運転は常習だった。

容疑者は真面目に働いていたそうで、
社内で問題を起こしたこともないし、悪い噂を聞いたこともない。
至って普通の従業員だったとのこと。
アルコール依存症者は、真面目で几帳面な性格の人が多い。
一方、他人に見えないところでは上手にアル中を隠す。
几帳面な性格が故、その隠蔽工作も緻密だ。

飲酒運転が日常と化している人にとっては、車内は密室の空間である。
酒を水筒に移し替えれば、対向車にも見つからない。
運転後に他人に会うことが無ければ安心して飲む。
加害者の車内には、コンビニ袋いっぱいの缶ビールとカップ酒、
缶ビールも箱買いして車内に常備していたという。
会社からの管理の目が甘ければ、車内は「飲み部屋」と化す。

アルコール依存症も重症化すると、
完璧だと思っていた隠蔽工作も、気付かぬうちに甘くなる。
そこで周りの人や家族に注意されれば我に返ることもできるが、
野放しにしていると、何時事件事故を起こすかわからない。

容疑者は、右側から人が道路に出てきたので、
避けようと左に急ハンドルを切ったと言っているそうだ。
俺にも経験があるが、
これはアルコール依存症に起こりがちな「幻聴幻覚」である。
アルコール依存症末期になると禁酒期間2~3日でその症状は出現する。
容疑者は、離脱症状による不快感から逃れるために、
さらに酒を飲み続けることになっていたのだと察する。

本人は、隠しても隠し切れないほど症状は重篤化していたのだと思う。
今回の事故のような悲惨な結果になる前に、
周りも注意してあげていればと、非常に残念に思う。

奪われた人の命は決して帰って来ない。

落ちるところまで落ちる前にブレーキを掛けないと、
アルコール依存症は、本当に地獄に落ちてしまう病気なのである。  


つづく。



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