女のヒステリー

女のヒステリーと言うものを身近で見た。

いつものように夕食後、
事務所に戻ってネコと一緒にソファーの上で眠っていた。

熟睡中であったが、物音に気付き起きると、
玄関に妻の姿があった。

妻「0時からワクチンのネット予約開始なんだけど、
　　おとーちゃんの予診票と間違えて記入しちゃったじゃない！」
　「なんで自分の分を事務所に持って来てないのよー！」
　「時間が無いよー、もー！」
時計を見ると、時刻は23時40分、
俺「はぁ？　どうしたの？」
　「無くしちゃいけないと思って仏壇の引き出しに入れておいたんだけど」
　「それを出して書いちゃったってこと？」
　「てか、予診票ってワクチン接種時に提出するもんだよネ？」

そしたら妻はブツブツ何か言いながら自宅に帰って行った。
俺も半分寝ぼけていたので「まあいいか」と、再び眠りについた。

朝起きて、「昨夜のアレは何だったの？」と聞くと、
妻本人も怒っているうちに、
おかしなことを言っている自分に気付いたそうだ。
娘がなかなか風呂から出て来なくてイライラしてたとか言っていたが、
ああ、あれが女のヒステリーか、と思った。
しかし、とんだとばっちりである。

ヒステリーとは？
①さまざまな感情的葛藤 （かっとう） が原因となって起こる一種の神経症。
　一般に女性に多いといわれたが、男性にもみられる。

②感情を統御できず、激しい興奮・怒り・悲しみなどをむき出しにした状態。
　ヒス。「ヒステリーを起こす」

とある。

「君がそう感じるのも無理はない」
「そうだね、気持ちはよくわかる」などと、
全面的に同調し共感することが良しとされるが、
それができる男性は一握りだそうだ。

また何か失敗したのかと思って、少しビックリした。
普段から怒られていると、自分に自信が無くなってしまう。　　　


つづく。



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