子供と花札

昨日は、予定通りというかなんというか、
現場に職人さんが来てくれた。
職人の皆さんは、昨日が仕事始めらしく、
口々に「寒い～、手が痛い～」と言っていた。
仕事始めが山奥の日の当たらない場所で、寒さとの闘いになってしまった。
昨日は途中、風花も降るほどの冷え込みだった。
寒いながらも仕事は順調に進み、
ケガ無く今年の現場仕事の初日を終えることができた。

今日もクロが帰って来ない。
サビ母さんはそんなことどこ吹く風。
容器には何も入っていないのに、
餌場の近くでボスの姿をちょくちょく見る。
なんかおかしい。

一昨日、長女と長男が花札を買ってきた。
それも任天堂の「大統領」
俺がこいこいにハマっていた時には高価で手が出せなかった代物だ。
封を開けて札を物色、
やはり紙の質が良い、色のはみ出しが無い。
ん～、お高いだけのことはある。

そこで息子が、「おとーちゃんやろうよ、悪いけどオレ強いよ」と、自信満々。
子供たちはネットでこいこいの対戦ゲームをしているそうで、
俺には負ける気がないみたい。
「いいよ」と、勝負開始。
だが、札を切らせると切れない、配り方がわからない。
そうか、ゲームだと勝手にシャッフルしてくれるし配ってくれるんだよな。
札の扱い方を教えてやっと勝負開始。
昔取った杵柄、身体が覚えている。
フタを開ければ俺の連戦連勝に終わった。
そりゃあそうだ、相手の手札を扱うしぐさ、顔色、
それに、出す札を見れば狙っている役がバレバレ。
ゲームだと、そのへんが見えないんだろうね。
「こいこいはポーカーフェイスで、相手との騙しあいだよ」と教えてあげた。
そして俺の就寝時間となったので、数回勝たせて試合終了した。
彼も翌朝から塾バイトがあったので、「またやろう」と言って札をケースに納めた。
そんな親子の対戦を夢中で見ていた長女は、帰る時間を逸してしまい、
駅まで送るはずが、自力で車で帰ることになった。
「車で帰ったら、また今週末こなくちゃじゃん」とか言って渋々帰って行った。
車で帰ると、駐車場代を払わなければならない
駐車場代もバカにならないからね。

つづく。



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