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旅行の夢

桜の花びらをブロアーで吹き飛ばすのが日課となっている。
急に暑くなったので、見ごろは1週間も持たなかった。

旅行の夢を見た。
温泉宿近くの漁港を歩いていた。
ふと、「あれっ?まだ酒が残っている」と気づき、
汗をかいて体内の酒を抜こうと、防波堤の上を走った。
そのとき思ったのが、「ヤバい、飲酒がバレる」だった。

断酒生活も丸5年、飲酒欲求も無いし酒に対して敵意さえ持っているのに、
夢の中では二日酔いするほど飲酒している自分がいた。

これは、飲酒に対する罪悪感よりも、
「バレないように隠そう」といった、
アルコール依存症者にはありがちな、証拠隠滅の意識のほうが高いということがわかる。
バレなければ飲んでも大丈夫という、弱い自分への甘さ、ズルさの表れだ。

心の奥底に、こんな感情が残っているということで、
「俺もまだまだ危ないな」と、
断酒の決意を、より強固にせねばと思った。

旅行と言えば、昔は団体のバス旅行が主だった。
行先など何処でもよかった。
バスの車中、昼食会場、ホテルの宴会場で、しこたま飲むことが目的だった。

コロナ禍の現在、団体旅行の機会も減った。
忘新年会、歓送迎会、総会も減った。
アルコール依存症の俺からしてみれば、願ったり叶ったりである。
退院後、酒宴には何度か出席してみたが、
2時間の宴席ならば、ウーロン茶とノンアルで付き合える耐力が付いた。
しかし、1泊旅行となると、72時間は耐えなければならなくなる。
長時間我慢し、酔っぱらった周りの人に飲酒を勧められれば、
我慢していたイライラが爆発して、
「アタマに来た、よ-し飲んでやるよ!」となってしまうかもしれない。

現在は飲みたくもないし飲むつもりもない。
万が一のことを考えても、自分一人ならば飲酒欲求に耐える自信がある。
しかし、他人からの「押し」にはその自信も揺らいでしまうかもしれない。
いつ、どこにでも、酒の誘惑はある。
どんなに気を付けていても、一瞬先には心変わりしてしまう自分がいることを、
これからも肝に命じて日々精進しよう。

つづく。


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