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去勢・避妊手術

去年の今ごろ、生後半年のチビは去勢手術でさくらねことなった。
チビは現在推定年齢1歳半、身体もメス猫のサビ親子よりも大きくなった。
1年前のチビは、他のオス猫に度々いじめられて、
血を出したり足を引きずって帰って来たこともあったが、
現在のチビは、周りのオス猫も一目置くストリートファイターへと進化した。

サビ親子も、チビが来る前までは近所のオス猫から逃げ回っていたが、
今ではチビを用心棒として見ているようで、まるで本当の親子のように、
右耳の切られた3匹が固まって一緒に寒空の中、終始リラックスして日向ぼっこしている。

去勢・避妊手術をすると発情行動が無くなり、精神も安定しやすくなるというが、
実感としては、オスはいつまでもやんちゃだし、メスはいつまでもツンデレなので、
基本的な性格は変わらないと感じている。

ノラ3匹は2年のうちに避妊手術と去勢手術をしている。
これは決してノラたちが望んだことではないが、
フリーセックスのノラ猫は驚くほどのスピードで増えてしまう。
それを防ぐには強制的な手術もある意味仕方ないことだと思っている。
これも人間のエゴでしかないのだが、ノラ猫がどんどん増えて、
飢えたり、ゴミをあさったり、交通事故にあうノラ猫を減らすにはやむを得ない。

その点人間は、性同一性障害の人を例に挙げると、
「からだの性別」を「心の性別」に合わせる性別適合手術を自らの意思で行う場合がある。
ここで性同一性障害とはいわゆる性転換症のことで、からだの性別(sex)と、
本人が自覚する心の性別(gender)が一致しないために苦しむ状態で、
その原因はいまだ完全には解明されていないが、
生物学的な問題、すなわち胎児期に身体または脳のいずれかの性分化に異常が生じた結果だ。

LGBTQに関する問題は、あっちを立てればこっちが立たずまだその逆も然り、
法律で決めてしまえば管理は楽だが、心の問題を法的にひとくくりにできるものでもない。
そしてそこに、決して酷い差別や人権侵害があってはならない。

話は飛ぶが、去勢・避妊手術をしたネコの性格が変わらないのであれば、
断酒をしたアルコール依存症の人間の性格は変わるのか?
俺個人の実感としては、飲んでいた時と今では性格の変化はない。
ただ常に素面でいるということだけだ。
肉体的には断酒前より頭も体も動けるようになったので健康的である。
変わったことと言えば、周りの俺を見る目くらいかな。
「ななさんが飲まなくなったら面白くないよ」と言われることもあるが、
断酒8年目ともなるとそれも周囲に浸透してきた。

結局、無理な飲酒は本当の自分を消すための行為に過ぎなかった。


つづく。


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