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「股のぞき」事故

日本三景「天橋立」で男性が斜面を転落との記事。
天橋立の絶景を望む展望台でおなじみの「股のぞき」をしていた観光客の男性が、
後ろから来た別の男性に押され、バランスを崩して転落してしまった。
転落した男性は、胸の痛みを訴えて入院していて重傷だそうだ。

映像を見ると、同僚の男性が背後から小走りで駆け寄り、ふざけて男性の尻を押している。
「もしかして酒飲んでる?」 俺は直感した。
死亡事故にならなかったのは幸いだが、
現在では素面ならばSNSと監視カメラに怯え、そんなバカなことは出来ないはず。
画像や動画をネットで全世界に拡散され、
「危険な行為だ」「殺人未遂だ」、「犯人特定した」「捕まれば良い」と炎上。

施設管理者も「安全面に不備がある」「柵が低い」「賠償問題だ」と責められて、
立ち入り禁止にさせられるかもしれない。

酒が入っていたのなら、飲酒を伴う旅行禁止、旅行自体が廃止、
そして酒の製造販売すら「悪」になる。

俺もかつて慰安旅行の際、観光地で同じような経験をしている。
悪ふざけが過ぎて川に落ちたり、携帯が水没してしまったり、
度が過ぎて警備員から注意されている仲間を見ている。
そしてそれが後々語り草になったり武勇伝になったりして、
その話が酒のつまみになって面白おかしく数年語り継がれることになっていた。

バス旅行では出発して車長の朝の挨拶と同時に乾杯!
バスはもちろん車内後方の座席がコの字型になりテーブルを囲って座るサロンバス、
バスの中ではエンドレスで飲み続け、トイレが我慢できず高速のSA、PAは各駅停車、
昼食会場でも瓶ビールが並び、宿に着いたら宴会、
昭和から平成初期のバス旅行でよく見たカタチだ。
今はいろんなことが怖くてバス旅行もできないよね。

俺の所属していた消防団の後輩たちに聞くと、
旅行はコロナ流行のころから自然消滅し、酒宴も殆ど無くなったと言う。
現在の消防団幹部の人たちは俺が現役だったころ一緒に飲んだ仲間、
「七さんがいたころがいちばん面白かったよ~」と。
たしかに当時は飲んで騒いで面白かった。
しかし、酒好きが高じて俺はアルコール依存症となり肝臓がボロボロになってしまった。
俺からしてみれば、ノンアルの今のほうが逆に羨ましく感じてしまう。


つづく。


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