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入院中のノート

昨日午後から降っていた雪は夜中にはみぞれに変わった。
とりあえず人の歩く場所だけ雪掃きをした。
気温もそれほど低くないので路面凍結も大丈夫そうだ。
道路はぐちゃぐちゃだけど4駆に入れれば朝から普通に行けそうだ。
ただ、スタックする車もいるだろうから渋滞を避けて早めに出発しよう。
新聞はまだ来ない、カブではまだ厳しいかも?

久しぶりに精神病院入院中に書いたノートを読み返してみた。
最初の2週間は鉄柵のある保護室の中で点滴で繋がれていたので文字を書いていなかったが、
3週目に3階の閉鎖病棟に移ってからは、スケジュール表を書き始めた。
スケジュール表と言っても日々の大便小便の回数と、
起床から消灯までのタイムスケジュールを記しただけのものだった。
間違いだらけで筆圧は弱く、まるでミミズが這っているような文字だった。
その後筆圧も強くはなっていたが、ニョロニョロの文字は1ヵ月以上続いた。

入院1ヵ月が過ぎたころ、断酒プログラムを開始すると言うことで2階の開放病棟に移った。
そして訳も分からず院内ミーティングに参加させられた。
しかしそのミーティングの場で、眠気に襲われるともに幻覚を見てしまい、
ミーティング中にもかかわらず、暴言を吐いてしまったようだった。
その時のおぼろげな記憶の中に、医師の「まだ早かったかな?」という言葉があった。
そしてまた閉鎖病棟に戻された。
窓の外の田んぼの稲の生長や田んぼに張った水の量をボ~っと眺めたり、
夕方4時に大きい犬を連れたおじいさんが散歩する様子を見ていた。

入院して3ヵ月が経った頃、SMARPP-24を購入しアルコール依存症の勉強し始めたころから、
ノートに書いた文字は徐々にではあるが正常に戻っていったのが明らかにわかる。
やっと脳みそが動き始めたようだ。
再度2階の開放病棟に移ったころには、身体は動きづらかったが頭はスッキリしていた。
しかし引っ越しして2日目に謎の高熱に襲われ失禁もした。
後で看護師に聞いたら42℃以上あり「わたしもあんな体温見たの初めてでした」と言われた。
そしたら今度は一人部屋の特別室に移された。
高熱は1日限りで、その後は頭の回転も戻りまたまた2階の開放病棟へ移り、
晴れて断酒プログラムが始まった。

あの42℃オーバーの謎の高熱を境に、ノートに書く俺の文字は格段に変化し、
現在書く文字と遜色ないほどに戻っているのがわかる。
書いている内容も正常に戻っているようだ。
あの高熱は、いわゆる「知恵熱」だったのか?

開放病棟に移り断酒プログラムを開始してからは退院の二文字ばかりが頭に過ぎった。
退院に対する不安も多々あったが、一刻も早く元の日常に戻りたかった。

断酒生活もそろそろ丸7年、4月からは8年目を迎える。
あの現実社会から隔離された入院生活に戻ることは今後ないだろう。
というか、あってはならないのだ。


つづく。


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