烏骨鶏

昼が短くなり、16時半ごろから片付けを始めないと、
真っ暗で現場に置き忘れをしそうだ。

長男は今、東京には来ているそうだが、
実家には時間の都合で寄れないらしい。
部活の集団行動には協調性が大切だからね。
月末にはうちの近くの記録会があるので、
その時には帰郷できるかもしれない。
でも、成人式にもアイツ帰って来るんだよな。
そのころオミクロンが流行していなければ良いけど。

木曜の夜、長女が帰って来た。
なんか有休消化だそうで。（羨）
早出なのに、22時の迎えで寝不足だっだ。

翌日は朝から耐圧盤コンクリート打設だった。
8時開始だったので、7時には現場に着いていようと思い、
行ってみると、土建屋の社長がすでに到着して作業をしていた。
「七さん遅いよ！」
それが言いたかったみたいだ。
前回のコンクリートの時、俺より到着が遅かったのが悔しかったみたい。
結局、打設前準備もすぐに終わってしまい、
30分以上時間を持て余すこととなってしまった。
まあ遅れるより良いんだけどね。

コンクリート打設も無事に終わり、
昼食を食べに家に帰ると長女が、
「おとーちゃん　たいへん！！」
「ノラ親子が鳥を捕まえて来た！」
娘に先導されサビとクロの寝床に行ってみると、
なんとっ、白くて大きな塊が。
良く見るとそれは烏骨鶏の死骸だった。
まさか、アイツら猟をして来たのか？
たしかに、近所に烏骨鶏を飼っているお宅がある。
ヤバい！　やっちゃったか？
でも、血の跡は無いしそれを捕食した形跡もない。
スコップで持ち上げると、軽い、
半分干からびていた。
タヌキやキツネにやられたものをお土産の持って帰ったのだろう。
放置して臭いがしてくるのも嫌なので、
畑の裏に穴を掘って埋葬した。

過去に、生ごみを持ち帰った食べた形跡もあった。
やっぱりノラは半分野生なんだなと思った。

つづく。



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