「若者の～離れ」

近年、若者の車離れ、お酒離れ、恋愛離れ等々。
「若者の～離れ」が叫ばれて久しく経つ。

2年弱に及ぶコロナ禍は、若者たちに大きな影響を与えた。
物心がついたときからすでにデジタル技術が発達しており、
インターネットやオンラインの世界に慣れ親しんでいる若者は、
Web検索を巧みに使って情報収集をし、
主なコミュニケーションはSNSで行うなど、
ライフスタイルの中心にデジタル技術が存在している。

刺激を求めて無謀なチャレンジもしがちだった昭和の若者に比べると、
今の若者は距離の近いものに憧れ、そこまでの刺激を求めず、
チャレンジするのにも「安心感」が必要になってきているように思える。

おじさんたちはなぜ酒を飲むのか？
終業後になぜ飲み屋に立ち寄るのか？
大人数での忘年会や歓送迎会なんてバカらしい。
飲酒に何のメリットがあるの？

飲みニケーション大好きだった俺の若い頃とは正反対だ。
当時から嫌酒家は居たが少数派だった。
だが今はその割合が逆転し、酒好きは肩身の狭い思いをしている。
タバコに関しても、昔は所かまわずプカプカ吹かしていた愛煙家も、
健康被害を訴えられるほどに敵視されている。
愛車のカスタムに冬のボーナスを全部突っ込んだとか、
子供たちに、年収以上のスポーツカーをローン組んで買ったヤツがいるとか言うと、
「もったいない、バカじゃん！」
「車なんて走ればいい、てか、車は持たないかも？」と、
現在都市部に住む次女に返される。

酒宴くらいしか楽しみが無かった昔とは違い、
今は「ハマれる」アイテムが無数に存在する。
アルコール依存やギャンブル依存に代わって、
ゲーム依存、スマホ依存も騒がれている。

おじさんたちは、
ゲームに何のメリットがあるの？
と、逆に思ってしまう。

「ハマる」ものは、時代時代に変化する。
ハマってそれで成功する人も居るが、それは一握りの人だ。
ハマるのも悪いことではないと思うが、程々にしておかないと、
俺みたいに身体を壊して後悔することになる。

つづく。



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