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昭和と令和の若者

息子の就職試験のため、駅まで送っていった。
送迎だけなら簡単な話なのだが、事件は出発20分前に起きた。
俺「そろそろ行くぞ、準備できたか?」
子「財布がない・・・」
必死に探したが見つからない、とりあえず受験票とお金を持たせて、
次の電車に間に合うように家を出た。
道中の車内では、冷静を装ってはいるが明らかに焦っているのが感じられた。
前々日、チャージのために駅で財布を出したのが最後だったらしいので、
駅員さんに聞いてみたが彼の財布は駅には届いていなかった。
ガタガタしてても試験に間に合わなくなってしまうので彼は急いで電車に乗った。
そして15分後に俺が帰宅し彼の荷物の中を探してみると、
簡単に財布は見つかった、スーツケースの端っこにあった。
それをLINEで伝えると、「良かった~ありかと~」と返信があった。
余裕なそぶりを見せてはいたが、やはり試験となるとビビッていたんだな。


「俺たちのころはこうだった」
「あの頃は良かった」
オジサンがよく口にする言葉だ。
特に同年代の人と話をしていると必ずと言って良いほど聞くフレーズだ。

俺たち自営業者の集まりは、未だに昭和の気質が抜けずに引きずっているが、
リーマンとなると50を過ぎると管理職の人も多い。
そして知合いに話を聞くと、55を過ぎると役職から逃れて「最近はよく眠れる」と言っていた。
その人は、「若い人と喋るのが怖い」と言う。

「若手に対して、なんでこっちがそこまで気をつかわなきゃいけないんだ!」と。
本人は善意と思って指導しても、
「パワハラ、セクハラと言われるのが怖いからあまり注意しないようにしている」とも。
打ち解けようと試みて、飲みニケーションなんて言葉を出したら、
アルハラだと言われてしまうので誘えない。
社内では度々そんな場面があるので、上からも、
「深入りするな、放っておけ、辞める奴は辞める」といったニュアンスのとこも言われるそうだ。
現に、昨日まで普通に出社していた部下が翌朝メールで「辞めます」とか、
会社にメール便で退職願を送りつけててきたりするそうだ。

昭和の若者は、辛抱我慢、がむしゃら、成り上がりなどのフレーズが好きだった。
令和の若者は、競争することにあまり慣れておらず、
いわば「みんな違ってみんな良い」という多様性を受け入れる教育で育ってきた人たちだ。
しかし、承認欲求そのものは世代間に大きな差異はないとして、
聞き上手になり、若者の話に耳を傾けることは忘れないようにしていると言っていた。

それと、一番わかりやすい例が「不良」だ。
昭和の不良は容姿も行動もわかりやすかった、隠れてコソコソするのは卑怯と言われた時代。
ケンカやタイマン、抗争はあったが、いじめという言葉は聞かなかった。
令和の不良はわかりづらい、裏で昭和には無かった陰湿な悪事を働いているといったイメージ。
ネットの発達によって最近は社会の裏で非行をする不良が増えている。

話は違うがここ数年、ゆとり世代、Z世代の間で「昭和レトロブーム」が起こっている。
ただそれはうわべだけのファッション的なもであり、精神的肉体的なものではない。


つづく。


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