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ご祝儀3万円高過ぎ

SNSで結婚報告は完了してしまう時代
結婚式には少なく見積もっても200~300万円くらいはかかる。
親からの援助も厳しい中、この金額が重くのしかかっている。
一方、参列者側も物価高かつ収入がなかなか上がらない状況において、
3万円のご祝儀という『今までの価値観』を押し付けられている。

俺たちが結婚した30年前くらいまでは、結婚となればほとんどの人が結婚式と披露宴をやっていた。
友人のご祝儀相場は3万円、ピーク時の6月はジューンブライドと称して結婚式ラッシュ、
夫婦で披露宴と二次会出席、それが毎月のように続くと「寿貧乏」なんてことにもなった。
結婚資金として積立もしていたりした。

バレンタインデーやホワイトデーが製菓メーカーに踊らされているように、
結婚式も結婚式場の策略にハマっていた。
お色直しの着物やドレスもレンタルなのに信じられないような額だった。
結婚式費用の相場200~300万円も、ご祝儀相場3万円から割り出された数字だろう。
結婚式の赤字を減らすためには、新郎新婦も知らない、ご祝儀目当てのおじさんも多く参列していた。
実際、親戚と会社のお偉いさんを多く呼んで、結婚式を黒字にしたヤツもいた(笑)

2年前、甥の結婚式に出席した。
俺たちは夫婦でご招待されていたので、結構な金額のご祝儀を持って行った。
参列者は、会社の同僚や直属の上司、新郎新婦の友人が中心で、場違いな感は否めなかった。
まるで、ひと昔前の披露宴の二次会のような場だった。
そして、親族だけが礼服を着て白いネクタイで浮いていた。
感染防止のため円卓はアクリル板で仕切られ、会話すらままならなかった。
式後、妻は「疲れた~」と言っていた。
俺は「俺たちはご祝儀配達人なんだよ、配達場所でお昼ご飯をごちそうになっただけ」と言って、
近くのコンビニで普段着に着替え、2時間半車を走らせ帰宅した。

以前書いたように、結婚式は新郎新婦のためではなく、家対家のものだった。
昔は『披露宴』という言葉の通り、結婚式は『みなさん、結婚しました』と披露する場だった。
しかし今は、自分たちが結婚した様子をSNSにアップすれば報告は完了してしまう。
生で新郎新婦の顔を見ず、皆スマホ越しに撮影や録画をしていたのは異様な光景だった。

どちらかというとご家族や近しいお友達、友人に感謝の意を示し、
改めて絆を感じてもらうセレモニーに変わってきている。
参列する側も、特に親しくない人の結婚式に参列するのは時間もお金も無駄と考えるご時世。

ウチの次女も、「籍を入れるかもしれない、来月1回実家に行くかも」と、妻に電話してきたが、
結婚をあまり重く捉えていない様子だった。

もしかすると、籍を入れてからの事後報告のつもりだったのかもしれない。
ただ、彼氏とは1年前に3時間ほど会っただけで、親御さんのことを全く知らない。
新婦の親って、そんなもので良いの?


つづく。


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