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アル依の病院選び

自助グループの例会に行くと、通い始めて間もない人からは、
「何カ所も病院を変えた」という言葉をよく耳にする。
アルコール以外の精神科や心療内科などではなく、
アルコール依存症を専門に扱っているところへ行くべきと俺は思う。
内科や消化器科では、血液検査の数値から内臓疾患しか指摘されない。
俺は、妻の裏の努力(予習)もあり、最初からアルコール専門の精神科病院に行くことが出来た。

「世間体もあるから精神科は敷居が高いし・・・、内科や消化器科ではダメなの?」と考えがちだが、
実際、アルコール依存症になると肝臓病や糖尿病、高血圧などの内科疾患も併発することも多い。
しかし、内科だけを受診していると、身体の病気を治療して「飲める身体」に戻すだけなのだ。
すぐに元の飲酒パターンとなり、内科への通院を繰り返すうち、
依存症は進行し合併症もひどくなってしまう。
中には専門の治療機関につながるまでに、内科や外科などで20もの病名をつけられた人もいるそう。

専門医療機関では、アルコール依存症という病気について理解するプログラムや、
再発を防止するためのさまざまなプログラムが組まれている。
継続的に回復を進めていくための自助グループやリハビリ施設とも連携している。
さらに、家族に対するサポートも行なわれている。
ひとつには、本人をどうやって治療につなげたらよいかの相談にのってくれる。
また、多くの医療機関で、同じ立場の家族が集まって、
病気について学んだり体験を話し合う場を設けている。


内科や消化器科でアルコール依存症と診断されない理由

自己否定感や社会的スティグマ:
アルコール依存症は、依存症に陥った個人を非難したり、社会的に排除することがあるため、
多くの人は自分自身を否定し、アルコール依存症という診断を避けることがある。

認知的歪み:
アルコール依存症の人は、自分自身が問題を抱えていると認めることができず、
問題を過小評価することがある。
また、アルコール依存症の症状が軽度である場合は、問題があると認識されないことがある。

医療プロフェッショナルの診断ミス:
アルコール依存症は、診断が困難な疾患の1つであるため、
医療プロフェッショナルが適切なスクリーニングや評価を行わない場合がある。
また、依存症の症状が他の心理的疾患に関連している場合、診断が複雑になることがある。

アルコール依存症の自覚がない:
アルコール依存症の人は、依存症の症状に慣れすぎて、
自分が依存症であることに気づかないことがある。
また、アルコール依存症の症状が他の身体的な症状に関連している場合、
症状をアルコール依存症に帰することが困難な場合がある。

総じて、アルコール依存症と診断されない理由は、様々な要因によるものであることがある。
しかし、早期に問題を認識し、専門家の助けを求めることが、
アルコール依存症の治療や回復につながるとされている。

あと、下種の勘ぐりではあるが、医者も商売だということ。
アルコール依存症と診断してしまうと、酒害者本人にしても病院にとっても、
社会的に金銭的に損するところもあるのではないかと思ってしまう。


つづく。


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