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3回目の手術記念日

3年前の10月15日は、腹腔鏡手術による直径≒12㎜の癌細胞の摘出手術をした。
いわゆる、【第3回手術記念日】だ。
入院をしたのが10月14日、その翌日が手術、
術後丸1日ICUに入り、その後2日で退院だった。
3年前も2年前も、そして去年もこの時期は雨、
昨日まであんなに晴れていたのに、今年も10月15日は雨が降った。
手術入院のときの、病室から眺める雨空を思い出す。

手術自体は、腹腔鏡手術だったので痛みは全く無かった。
ICUに居る間は点滴と導尿で繋がれて、身動きが出来ず、
腰が痛かったのを思い出す。

退院後の通院で、切除した肝細胞癌の画像を見せられ、
「あ~、これで俺もガン患者だ」と思い、ショックを受けているはずが、
なぜかスッキリしていたのを覚えている。
きっとCTとMRIで発見された影が癌か否か、不安で押しつぶされそうになっていた。
そういったモヤモヤから解放されたことから来ていたのだろう。
改めて肝細胞癌だと言われると、なぜだか冷静に今後のことを考えられるようになった。
考えてみたら肝硬変になってしまった俺の肝臓は、いつでも癌になる可能性があった。
癌細胞が1cm未満といった小さなうちに発見及び切除できた。
早くにリセットボタンを押すことが出来た。
癌細胞が無くなり、また普通の肝硬変に戻っただけだ。
1からの再スタートだ。
そう思えたから気分が晴れていたのだと思う。
さすが沈黙の臓器、しれ~っと肝硬変にも肝臓がんにもなってくれる。
怖い臓器だ。

肝臓がんは再発、転移の確率が非常に高い癌である。
手術から5年10年経ったからと言って、安心できる癌ではない。
現在は肝臓の数値も良好で、とても健康的な生活を送れているが、
いつ再発するかわからない。
肝臓がんの再発は常に覚悟している。
人生を逆算できる精神状態を保つように努力しているが、
人知れず不安を押し殺すのって結構疲れるんだよね。

造影剤入りCTで癌細胞が発見されてから2ヶ月で手術、
その後、幸運にして丸3年間再発も転移も無い。
あとどれくらい無発症でいられるのだろう?
確率的には術後5年で再発80%だからなぁ。。。

次の12月の診察前には造影剤入りCTを受けることになっている。
どうか今回も無事に検査で良い結果が出ますように(祈)


つづく。


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