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脳の病気

漫画家の鳥山明さん(68)が「急性硬膜下血腫」により急逝した。
突然発症する急性硬膜下血腫は、緊急性が非常に高いのが特徴で、
発症後は早期の迅速な対応が重要。

急性硬膜下血腫とは、
頭部外傷により脳を覆っている硬膜と脳の間に出血が起こり、血腫が生じること。
受傷直後から意識障害を伴うことも多いのが特徴で、
血腫量が多く、脳への圧迫が強い場合には血腫除去術や開頭減圧術などの治療を行う。

俺も14年前にクモ膜下出血でトラックの荷下ろし中に倒れた。
突然目の前が真っ暗になり、気が付いたら地面に倒れていた。
周りに職人さんたちも居たので、気を使わせないように、
「ダイジョブです、ただの貧血です」と、車に乗り込んだ。
しかし激しい頭痛は止まらないし、夏なのに寒気と滝のような冷や汗、
吐き気も止まらなくなった。
症状は治まらないものの、早くこの場を立ち去ろうと残りの荷物を降ろし終え、
少し遠くのコンビニまでトラックを走らせた。
そしてそこで力尽き、家に電話して助けを求めた。
妻と叔父が来てくれて、トラックを叔父に頼んだ。
妻の車に乗り込み消防署まで連れて行ってもらった。
消防署には「今から行くので救急扱いにしてください」と。俺から連絡した。
当時俺は消防団に所属していたので、消防署員には顔見知りも多かった。
後に通院するのに便利なよう、家の近くの病院を指定して護送してもらった。
病院に着いて様々な検査をしたような気がする。
医師に「今日は家に帰れますか?」と聞くと、「帰れないかもね」と。
その後のことはほとんど覚えていない。
ICUのベッドの上で目が覚めてから妻に聞くと、
手術待ちで半日、開頭クリッピング手術に8時間かかったそうだ。
手術後2日間眠り続けて目が覚めたのだそうだ。
そして3週間の入院を経て帰宅した。

クモ膜下出血は、手術に救命できた場合でも後遺症が残るリスクが高く、
非常に恐ろしい病気のひとつとされている。
後遺症には運動麻痺、感覚障害、死や障害、高次脳機能障害、認知障害などがある。

クモ膜下出血の3分の1は病院で死亡する。
3分の1は障害を待って生活する。
3分の1が通常の機能に戻る。

病院で亡くなられた人も居るし、重い後遺症に悩まされている人も居る。
俺は運良く元の日常生活に戻るのはわずか30%に入ることが出来た。
拾ったような命だ、大切にしよう。


つづく。


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