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そろそろ丸7年

そろそろ俺の断酒も丸7年、そして8年目を迎える。
7年前、俺はアルコール依存症が精神疾患だということを精神病院に入院して初めて知った。
それまでは、飲みすぎ → アル中 → ダメな人 と思っていた。
酒は成人前から興味本位で飲み始め、30歳になるころには自他ともに認める酒好きとなった。
結婚し長女も生まれ、家業を継ぐため実家に戻って半年経ったころ、
親父が脳梗塞で倒れ、その後15年間寝たきりになってしまった。

それ以来、自分の分野にとどまらず親父の代役で各種会合にも出席するようになり、
夜は家を空けることが多くなった。
バブルもはじけ以前より仕事も減り始め、商品の価格低下、人手不足などが加速した。
会合の回数も減ってきて、その代わりに家飲みが多くなってきた。
最初のうちは晩酌の酒量が少し増える程度だったのだが、仕事の形態も変わってきて内勤が多くなり、
PCがあれば、時間を気にせずいつ仕事をしても良くなり始めた。
そして家庭のことも子供たちのことも妻に任せ、
平日昼間は外仕事なので、来客も電話も少ない夜間や休日に仕事をするようになった。
昼夜逆転が当たり前のようになり、事務所に布団を敷いて寝泊りするようになり、
食事とトイレ風呂以外には家に戻らなくなっていった。
事務所に酒を持ち込み飲むようになったのもそのころからだ。
仕事をしたい時にして眠りたい時に酒を飲んでその力で睡眠を取るようになった。
仕事量も減り始め、焦りと不安で飲酒量も増す一方だった。
3食取っていた食事も食べたり食べなかったり、風呂も入ったりはいらなかったり、
俺の生活は徐々に荒んでいった。

そしてもうひとつ そうなった要因のひとつとして、ばあちゃんとの不仲がある。
彼女は、男の人だったら「おれがおれが」の人で、自己中心的な女ジャイアンである。
常に上から目線でなんでも命令口調だ。
話題の中心に自分をおかないと面白くない。
話すことといえば 武勇伝に似た自慢話と世間話とは程遠い人の悪口、陰口
妻には聞こえないところで 俺や孫達のいるところで妻の悪口
妻も応戦するから場の空気は険悪そのもの。
エピソードはここでは言い切れないほどたくさんある。
それを見ているのが嫌で俺は事務所にこもって酒に逃げていたという面もある。

そして精神病院強制搬送となった日、吐血をし、血便が出て、
腰も立たず妻の肩を借りないと歩けないようになった。
俺の身体はボロボロの状態で即入院だった。
妻は医師から「72時間以内に変化があれば命に関ることになるかもしれない」と言われた。
精神病院の入院期間は通常3ヵ月だが俺の場合は重症で、おまけに肝硬変も併発していたので、
他の人より期間は長く5か月の入院となった。
春に入院し、病院の中で夏が過ぎ、退院できたのは初秋だった。
入院前は家族を失望させ、病院の手配から退院まで迷惑をかけ続けた。
周りの力が無ければ俺は今ごろどうなっていたかわからない。
特に妻には迷惑を掛けっぱなしで一生頭が上がらない。


つづく。


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