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続・トンデモ医療情報

先日のブログにて、「トンデモ医療情報に溢れている」と書いた。
ex)
「がんのエサは糖質である!」
「がん細胞の糖質好きは医療では常識である。」
「喫煙をやめると、肺がんが増える」
「ガンに効くサプリメント」
「本に書いてあるから正しい」
「がんは治療しないほうがいい」
「抗がん剤は危ない」
「アメリカでは抗がん剤は使われていない。使っているのは日本だけ」

旬なところだと、
「正露丸はコロナに効く」
「納豆はコロナに効く」
「ヒノキの殺菌作用がコロナウイルスを殺す」
「飲尿パーティー」(インドのヒンドゥー教団)
「特定の数字の配列が、特定の事柄を引き寄せる」(ロシアの学者)
「アイスクリームを食べるとコロナ予防ができる」(ユニセフ)
「5Gの電波がコロナウイルスを広げている」(イギリス)
「イソジンがコロナ感染対策に有効」(某都道府県知事)

オレオレ詐欺級に笑えて来る。
アル中の「酒は百薬の長」と同じだ。

「現代の呪術」は科学用語を使って紹介されるのが特徴であり、
横文字だらけの健康法は、とりあえず疑ってかかるのが正解だ。
残念ながらこの世に魔法は存在しないし、
コロナウイルスにかからないほど免疫力を上げる魔法の食材も見つかってはいない。

また、「免疫力が上がる」と言う言葉も食い付きが良い。
間違った宣伝が見受けられるが、その多くが医学的効果は確認されていない。
結局、コロナウイルスを防ぐ手立ては、手洗いと健康管理に尽きるのだ。

研究の過程で、たまたま都合のよいデータが得られたとしても、
それは科学的な結論ではない。

有名大学の教授がその製品をすすめているとか、○○学会で発表したと説明が流れることもある。
でも、それだけで信頼してはいけない。
教授がメーカーと癒着している可能性が否定できないし、簡単な手続きで発表できる学会もある。

俺は数式やグラフに翻弄せれやすい性格だ。
それらしいグラフを見せられるとイメージや思い込みをもとに、
「これのせいで、こんなことが起きるんだ」と考えがちだが、
因果関係は一つのグラフで証明できるようなものではないのだ。
簡単なグラフを出して、いかにも科学らしい明快な説明をしていたら、
たいてい罠があると思って良い。

肝臓ガンであることが発覚し、コロナに恐怖心を抱いている俺は、
ダマす奴らからしてみれば、最高の獲物だ。

胡散臭い「トンデモ医療情報」には騙されないように、
細心の注意を払わねば。

つづく。

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