SSブログ

肝臓癌と鬱病

日本においてがんで亡くなる人の数は全死亡者数の約3割を占める。
がんは日本人の死因の第1位となっており、その数は毎年増加している。
がんになると様々な身体症状が現れるが、同時に精神的苦痛も現れる。
がん患者において20~40%がうつ病を合併することや、
うつ病の発生率は一般と比較し2倍以上になるらしい。
うつ病になってしまうと、がんという体の病気を抱えながら、
精神的苦痛とも闘うことになる。
がん患者が自殺する危険率は一般人口より高いとされる。

がん治療が始まると、会社だけでなく家庭の役割を十分に果たせなくなり、
職場や家族に強い後ろめたさを感じ自分自身を責めてしまうことも少なくない。
過剰な自責の念から病的な抑うつ気分が生じ、
自分の生きる価値を見失うことさえある。
がん患者がこのような状況に陥る前に、
早急に家族と率直に話し合ったり、職場の上司などに相談する必要がある。
家事の負担が多ければ、配偶者に協力してもらう必要がある。

がん治療が始まると心配や気分の落ち込みが長引き、
病的な不安感や抑うつ気分、不眠等が生じることがある。
精神的に不安定なためにがんの治療に対して消極的となり、
通院や内服がずさんになったり、稀にがん治療を拒否することがある。
不眠で一睡もできない、
不安で何も手につかず日常生活に支障を来す、
気分がゆううつで何もやる気がしない等の症状が続く場合でも、
通院による精神療法や抗うつ薬・睡眠薬等の薬物療法、
さらに家族を含めた心理療法など適切な精神科的治療により、
比較的短期間に症状が改善することがある。

上記のような症状は、
アルコール依存症で精神病院に5カ月間入院し、
自助グループにも3年以上在籍している俺にとっては、
家族にかけた迷惑への懺悔の念や、前を向いての歩き方を知り、
周囲の人から人種差別にも似た扱いをされた経験があるので、
対外的にはある程度のことには耐えられるだけの精神力は身に着けた自信がある。
しかし、がんの場合は直接「死」に直結する病気であるため、
周りにはなかなか事実を伝えられずにいる。

今後、他に転移したり、再発が2度3度続いたら、
「死」も覚悟できるだろうから、その時は多方面に公言しようと思っている。
それまでは、自分を騙しながら平気な顔をしていようと思う。


つづく。



にほんブログ村 病気ブログ 肝臓・胆嚢・すい臓の病気へ
にほんブログ村


アルコール依存症ランキング





nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康