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肝臓がん覚書き

忘れないために ↓

2年前の8月、定期的に行っているCTの検査を受けた。
半年に一度の検査なので、慣れたものだった。
しかし、数日後に出てきた結果では、
6~8mmほどの大きさの結節らしきものが見つかってしまった。
良性か悪性か、それとも前回のエコーの時みたいに消えてなくなるか?
血液検査の数値は良好、腫瘍マーカーの数値も低い。
医師からは、「影が小さいから腫瘍マーカーには出ませんよ」と言われた。
甘いものは増えたが、食事には気を付けていた。
もちろん酒は飲んでいなかった。

CTの結果を聞いてからMRIで再検査することになった。
ヤバい、恐れていたことが起きてしまった。
仕事も手につかない、食事も味がしない。眠れない。気持ちが落ち着かなかった。
「肝血管腫」なのか? それとも最悪の「肝臓がん」なのか?
無症状の「肝血管腫」ならば、治療の必要が無く軽観察となるだろう。
「肝臓がん」ならば、外科的手術になるのか、薬物療法になるのか、
もう不安で仕方なかった。

むかしの俺ならば、「酒」の力を借りて無理やり睡眠をとりたいところだったが、
俺は酒が飲めない身体なのでそれはできなかった。
真綿で首を絞められているような気分だった。
早く再検査の結果を知りたいと言う気持ちと、知りたくないと言う気持ちが入り乱れた。
ビビりな俺には、この状況は耐えがたい苦痛だった。

再検査の結果でも、限りなく黒に近いグレーだった。
数週間、不安で押しつぶされそうになっていたので、
腹腔鏡手術によってがん細胞と思われる組織を切除することを決断した。
その1ヵ月後にがん細胞の摘出手術をした。
終活も考えた。

あれから2年が経つ、再発はまだない。

そもそも、酒によって歯車は狂い始めた。
過去に戻ることは不可能なので、これはしょうがない。
これから先、いくつも軌道修正は必要だと思う。

限りある命だ、大切に生きよう。
健康な人よりは寿命は短いと思うが、
今日、いつもと同じ夜が来ることに、
明日、いつもと同じ朝が来ることに感謝し、
許される限りこれからも精一杯生きていこう。


つづく。


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