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依存症、誤認と偏見

知人がコロナになった。
その人と「屋外でトラックの荷台越しに10分ほどしゃべった」と、
帰宅してから、妻とばあちゃんに言った。
すると、
「マスクしてた?」、「調子はどう?」、「まさか貰ってないでしょうね?」
とりあえず俺も、家の中でもマスクをするようにしているが、
その時から家族からは汚いものを見るような視線を感じる。
明らかに距離を置かれている。

この感覚は、アルコール依存症で精神病院から退院してきた直後の、
周囲からの視線に似ている。
俺はこのような視線に5年間耐えて来た。
その辺を察知する目は研ぎ澄まされているので、
相手が何を考えているのかは、手に取るようにわかる。
そんな状況でも平静を装い動揺を隠して、
「負けるもんか!」と、自分を盛り上げて来た。

自分が常に上位で居たい人は、ひとつでも人の弱みを見つけると、
その人のことを攻撃してくる。
俺は、そんな人に対しては絶対に「こころ」を開かない。
表面上の付き合いに止め、逆に「見返してやろう」という気持ちになる。
そのへんが、八方美人的だった以前の俺との変化だ。

その反面、今の俺を真っすぐ見てくれる人も居る。
そんな人に対しては、「今の俺を見てくれ!」と、
精一杯の努力をして、期待に応えようと心がけている。
万人に好かれる必要はないからね。

アルコール依存症は、アルコールが脳に異常をきたす病気であり、
意志の強い弱いは関係ないのに、誤解や偏見が多い。
こうした偏見や差別によって、依存症の回復が妨げられてしまっている。
アルコール依存症も、うつ病や統合失調症などと同様の精神疾患であり、
社会一般の多くの人たちだけでなく、
依存症者自身や家族まで依存症を誤解しているケースが多く、
それが一番の問題だと思う。

依存症は病気であるから、予防も治療もできる。
未成年に飲酒させないことや、早期に医療機関などに相談して、
治療につながることなどが重要だと思う。


つづく。


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