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減酒治療と機会飲酒

暑い、暑すぎる!
こんな日が続くと、帰宅後には、
キンキンに冷えたビールやチューハイを一気飲みしたいところだろう。
しかし我々アルコール依存症者はそれができない。
てか、してはいけないのだ。

アルコール依存症には減酒療法というのがある。
アルコール依存症を「断酒」ではなく「減酒」によって治療する取り組みだが、
本来は飲酒を完全に断つ「断酒」が鉄則だ。
減酒療法は、軽いアルコール依存症などには効果がある。
しかし、どっぷり頭も体も酒に支配されている患者には逆効果だ。
アルコール依存症者は、一口でも酒が体内に入るとブレーキが効かなくなる。
適量では済まなくなるのがアルコール依存症だ。

俺の持論としては、減酒で飲酒を押さえることができるならば、
それはアルコール依存症ではない。
いわゆるアルコール依存症予備軍だ。
この症状の人はこの国には数千万人居ることだろう。
「チョット飲みすぎちゃったな」
「コロナで飲酒量が増えちゃったな」
という予備軍の人は、そこで気づいてストッパーが効く。
気づいてもブレーキが効かなくなるのがアルコール依存症である。

商売の邪魔をするわけではないが、
減酒治療は、病院やクリニックの新発売の目玉商品に過ぎないと思っている。

機会飲酒についてもそう。
「家で飲まないから」とか「週に1回だけだから」とか、
アルコール依存症の人ならわかるだろうが、そんなの真っ赤なウソである。
隠れてコッソリ飲んでいる。
空き缶や空き瓶なども見つからないように捨てて、証拠隠滅している。
ニオイもバレないようにコロンを振りかけたり、ガムを噛んだり、フリスクをなめている。
依存症者は、アルコールに限らずウソつきの天才(プロ)である。
以前の俺がそうだった。

* 毎日飲む習慣があり、飲まないと決めたはずでも理由を付けて飲んでしまう
* 酒が抜けると震えたり、冷や汗をかいたりする
こうなったら予備軍から初期のアルコール依存症にステップアップしている。

よって、アルコール依存症に「減酒」や「機会飲酒だけ」は効かない。
「断酒」しかないのである。

つづく。


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