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病気、コロナ、飲酒

先週知人の女性が、高熱が続いて「コロナ」を疑ったらしい。
しかし、発熱外来でのPCR検査の結果は陰性。
ホッと胸をなでおろしたそうだが、それからが大変。
血液検査、尿検査からCTまで、検査をしまくったそうだ。
検査の結果は、「腎盂腎炎(じんうじんえん)」だった。
腎盂腎炎は女性に多く発生する傾向がある。
背中や腰が痛む・熱がでる・膀胱炎の症状があるなどが主な症状。
多くの場合は薬による治療で治癒するが、命に関わるほど重症化する場合もある。

急を要する病気が発病してしまうと、ホントにコロナは迷惑な話である。
いま治さなければ間に合わない病気やケガも、時によっては後回しにされてしまう。
第8波など来ずに、早く収束してもらいたいものである。

俺は35歳までは病気ひとつせず、健康だけが自慢だった。
入院はおろか、病院にさえ行ったことが無かった。
そんな俺だが、35歳の時に右手に大けが、
40歳を過ぎてからはクモ膜下出血とアルコール依存症で入退院を経験し、2回も死にかけた。
そして50歳を過ぎて肝硬変から肝細胞癌発症。
「酒さえ飲み過ぎていなければ」と、今更ながら悔やむ。
もしも未来が見えていたのなら我慢も出来ていただろう。
しかし、タイムマシーンでも無ければ、人生そんな夢みたいな話はあり得ない。
現状を受け入れて、1日でも長く生きられるように努力するしか方法は無い。

今年の秋も、コロナの煽りを喰らって行事が無いから心身ともにとても楽だ。
「ホントにいいの?」って感じ。
例年なら10月中は体育祭と各種お祭り、11月は商工祭、消防特別点検。
全てが無くなって、身体にも財布にもとても優しい日々を過ごしている。
大の酒好きで一生断酒の俺にとっては、こんな有り難いことは無い。
このぶんだと各種忘年会や新年会も自粛だろうね。
まあ、飲みたくても飲めない俺にとっては好都合な年末年始になるだろう。

このイレギュラーな事態は、あと何年続くのだろうか?
これが当たり前になってしまうと、四季を気温でしか感じられなくなって、
なんか味気なくなってしまいそうだ。

飲んでいたころの俺は、常に酒宴の真ん中に居た。
めんどくさい幹事の役も率先して受けた。
「みんなで飲酒」が楽しくて仕方なかった。
今となっては「バカな飲み方をしたな」と思うが、
その時々の俺のメンタルは、飲まずにはいられないほどに追い詰められていたのだろう。
後悔と反省は常にしているが、
「成るべくして成った病気なんだな」と、半分諦めにも似た心境でもある。


つづく。


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