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依存症の映画を見た

昨日は日曜日で休みってこともあり、「ツユクサ」という映画を見た。
主にアルコール依存症を題材にした映画ではないが、
この病気に少し触れていたので、飽きっぽい俺も最初から最後まで見ることが出来た。
主人公は、俺が中学生の時に見た「転校生」と言う映画に出ていた小林聡美さんだった。

主人公は事故で子供を亡くした女性で、
酒が止まらなくなり「断酒の会」なる会合に通っていた。
会合の場面では、俺の通う断酒会に似ていて、
近所の公民館みたいな会場で体験談を一人ずつ語っていた。
いろんな過去を持ち、現在も悩みを抱えている人たちが、
がんばって断酒を継続させたり、スリップしたりしていた。

物語の途中で、断酒の会の会長が飲んでしまい泥酔していた。
そこで出た言葉が、
「実際こんな会、飲まないとやっていけないんだよ」
「今までに私が何人の会員さんを助けてきたか」
会長さんは、誰かの役に立つということを生きがいにしていたそうだ。
「隠れ酒をして憂さを晴らしながら他人の役に立つのが悪いことなのか?」
と、会長にはあるまじき発言をしていた。

ん~~~、このおじさんは根本的に間違っている。
会長さんは結局、「俺は頑張っている」、
「他人の役に立っている俺って偉いだろ?だから感謝しなさい」
といった承認欲求の塊だった。

自助グループの中にも、「先生」になってしまうベテランさんも居なくはない(苦笑)
本や講演会、セミナーで見聞きしてきたことを正解だと勘違いして、それを説いている人も居る。
しかし、教科書通りに行かないのが精神疾患というものだ。
人それぞれ、その人の性格も歩んできた道もまったく違う。
だから回復の仕方も千差万別であるがゆえ、みんなが違った形で悩んでいるのだ。

映画を見ていて、この病気を知らない人の中には、
「病院に行けばアルコール依存症を治してくれる」
「自助グループに通えば酒を飲まなくなる」
そのように簡単に考えている人もいるのかもしれない。
周りの人からは、AAや断酒会もそんな風に見られているのだろうか?
病院への通院や自助グループへの参加は、
断酒へ向かう一つの手段であって、解決法ではない。

「依存症を治してくれないから病院や自助Gには行かない」は間違いだ。
断酒ができない理由を他人に押し付けて逃げてはいけない。
行ってみて「自分に向かない」と思ったら、新たな策を講じればよい。
また、薬に頼りすぎるのも違う依存症になりかねないので注意が必要だ。
処方薬依存のほうが厄介だと言う人もいるほどだ。


つづく。


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