DVの連鎖
俺がアルコール依存症で入院し、退院した月から自助グループに通うようになった。
例会には妻と一緒に参加しているのだが、妻は一生懸命、俺は近年サボり気味だ。
妻が自助グループや精神疾患について熱心になっている理由は、
俺のアルコール依存症よりも、
亡くなった妹の統合失調症と、父親の精神的DVに対して熱心に勉強している。
実際、妻は外ではおとなしいが、家の中では感情の起伏が激しい。
感受性が強いだけなら良いのだが、マイナスの感情が爆発しているとしたら、
それはちょっと注意が必要なのかもしれない。
なぜなら、放っておくと心の病につながるからである。
彼女もそれに気づいているから精神疾患についての勉強も本気だ。
妻の父親はオレ様気質で、周り、特に家族を自分の意のままに支配しようとする人だ。
磁石のS極とN極がくっつけばその支配と服従の関係も成立するが、
S極どうし、N極どうしだと反発しあう。
亡くなった義母は、義父に対して絶対服従だった(S-N)
だから性格の似ている兄弟や、長女である妻との衝突も頻繁に起きている(S-S)or(N-N)
彼女は、「父親のDVの連鎖ではないか?」と、不安を抱いている。
うちの子供たちが小さいころ、妻が叱りすぎて次女が失神して倒れたことがあるほどだ。
間接的に後になって聞いた話だが、
「虐待しちゃうかもしれないから、結婚しても子供は欲しくない」
「おとうちゃんは結婚に失敗したね」
と、成人した娘たちが言っていたそうだ。
まあ、俺は妻の性格を受け入れて、回避する技を習得しているから無問題だ。
アル中は、障害物をするりとかわして逃げるのは得意中の得意だ。
それに昼間は、もっと気性の荒い職人さんたちと立ち回っているので、
免疫は十分に備わっているし、特に気にならない。
「虐待やDVは連鎖する」といわれることがある。
そのため、「親から虐待されて育つと、自分も同じことをしてしまうのだろうか?」と不安になる。
不安だということは、虐待の可能性に気付いているということ。
虐待は、実は無自覚にやってしまっているケースが多い。
「親にやられたことを、自分も子どもにしてしまう」と不安を抱く理由は、
虐待やDVの被害者に共通する「自己肯定感の低さ」にあると言う。
そうした母親を持つ子は、人の心を読み取るのが非常にうまい一方、
恐怖が体感的に刷り込まれているケースも多い。
こうしたトラウマを持つ子供が親になると、自分が怒っているときも、
見えているのは目の前にいる子ではなく、脳裏に浮かぶ自分の母親の怖い顔だと言う。
夫の理解や、周りにサポート役や引き止め役がいたりする場合には、虐待は起こりにくい。
自分の親に対する怒りや恨み、甘えたかった気持ちを否定せずに素直に振り返り、
信頼できる人に「言葉を紡いで語る」ことができれば、過去からの脱却は近くなる。
俺は彼女のサポート役になれているのだろうか?
つづく。
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例会には妻と一緒に参加しているのだが、妻は一生懸命、俺は近年サボり気味だ。
妻が自助グループや精神疾患について熱心になっている理由は、
俺のアルコール依存症よりも、
亡くなった妹の統合失調症と、父親の精神的DVに対して熱心に勉強している。
実際、妻は外ではおとなしいが、家の中では感情の起伏が激しい。
感受性が強いだけなら良いのだが、マイナスの感情が爆発しているとしたら、
それはちょっと注意が必要なのかもしれない。
なぜなら、放っておくと心の病につながるからである。
彼女もそれに気づいているから精神疾患についての勉強も本気だ。
妻の父親はオレ様気質で、周り、特に家族を自分の意のままに支配しようとする人だ。
磁石のS極とN極がくっつけばその支配と服従の関係も成立するが、
S極どうし、N極どうしだと反発しあう。
亡くなった義母は、義父に対して絶対服従だった(S-N)
だから性格の似ている兄弟や、長女である妻との衝突も頻繁に起きている(S-S)or(N-N)
彼女は、「父親のDVの連鎖ではないか?」と、不安を抱いている。
うちの子供たちが小さいころ、妻が叱りすぎて次女が失神して倒れたことがあるほどだ。
間接的に後になって聞いた話だが、
「虐待しちゃうかもしれないから、結婚しても子供は欲しくない」
「おとうちゃんは結婚に失敗したね」
と、成人した娘たちが言っていたそうだ。
まあ、俺は妻の性格を受け入れて、回避する技を習得しているから無問題だ。
アル中は、障害物をするりとかわして逃げるのは得意中の得意だ。
それに昼間は、もっと気性の荒い職人さんたちと立ち回っているので、
免疫は十分に備わっているし、特に気にならない。
「虐待やDVは連鎖する」といわれることがある。
そのため、「親から虐待されて育つと、自分も同じことをしてしまうのだろうか?」と不安になる。
不安だということは、虐待の可能性に気付いているということ。
虐待は、実は無自覚にやってしまっているケースが多い。
「親にやられたことを、自分も子どもにしてしまう」と不安を抱く理由は、
虐待やDVの被害者に共通する「自己肯定感の低さ」にあると言う。
そうした母親を持つ子は、人の心を読み取るのが非常にうまい一方、
恐怖が体感的に刷り込まれているケースも多い。
こうしたトラウマを持つ子供が親になると、自分が怒っているときも、
見えているのは目の前にいる子ではなく、脳裏に浮かぶ自分の母親の怖い顔だと言う。
夫の理解や、周りにサポート役や引き止め役がいたりする場合には、虐待は起こりにくい。
自分の親に対する怒りや恨み、甘えたかった気持ちを否定せずに素直に振り返り、
信頼できる人に「言葉を紡いで語る」ことができれば、過去からの脱却は近くなる。
俺は彼女のサポート役になれているのだろうか?
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