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家族会のセミナー

昨夜は月食だった。
街路灯新設のために、辺りが暗い我が家にとっては、
懐中電灯なしには、家まで帰れなかった。

先日妻が、断酒会家族会の主催するセミナーに参加した。
断酒会会員の参加も認められていたが、セミナーの内容を見ると、
酒害者本人が参加する内容ではないと判断し、俺がお供することは無かった。

帰宅した妻に「どうだった?ためになった?」と聞くと、
「ん~、内容は他で聞くものとだいたい一緒だったよ」
「質疑応答にもうちょっと時間を取っても良かったなー」と言った。
講師は精神科医と福祉士なので、一般論が主だったのであろう。

確かに、連続飲酒や問題飲酒を続ける人をお持ちの家族としては、
ケースバイケースの、そしてもっと深く突っ込んだ話を聞きたかったはずだ。
しかし、断酒会員(酒害者)も同席していては、話したくても話せないこともある。
そんな感じで、質疑応答の時間は長く取れなかったようだ。
今回のセミナーは、講演会のようなものだったそうだ。

飲酒で問題を起こす夫に酒を飲ませまいとする妻に対し、
夫が暴力をふるって支配しようとすることが多いといわれている。
また、酔うと暴力的になる酒乱型の人も、配偶者に暴力をふるうことになる。

さらに、刑事事件になるほどの激しいDVの場合には、
暴力をふるった人の約7割は酒を飲んでいたというデータもある。
このように、激しいDVと飲酒の間には深い関係があることが見て取れる。

家族が一生けんめいやればやるほど、問題はひどくなっていく。
さらに、飲んで延々と愚痴を言う、暴言・暴力などのDV、
子どもへの虐待(ネグレクト)が起きる場合も少なくない。
アルコール依存症という病気は、本人を苦しめると同時に、
家族を傷つけ巻き込みながら進行していく。
そのため、家族は常に酒の問題が頭から離れなかったり、
心身ともに疲れてしまったり、怒り・むなしさ・徒労感でいっぱいになったりする。

酒害者本人の健康や生活のこと以外にも、
家族に及ぼす家庭内DVや、ネグレクト、事件事故のことについては話題にし辛い。
そのようなことを質問したくても、酒害者が同席していては聞けないだろう

断酒会もうちの支部では、家族会の例会には酒害者本人は立ち入り禁止だ。
家族会の例会では、何を話しているのか俺は知らない。

会員数減少に伴い会員募集のために酒害者本人度同席も良いが、
誰でも行って良い場所とそうでない場所があると思った。


つづく。


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