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弱者と犯罪者

いよいよ季節も冬、風も冷たく乾いた北風だ。
そろそろ上着も秋物から冬の防寒着に切り替えよう。

昨日の朝、手押し信号が赤だったので一時停止した。
通学途中の小学生の列だった。
高学年と思しき班長さんが横断歩道の真ん中で、通学班の下級生たちが渡り切るまで待っていた。
全員が渡り切ると、班長さんはこちらに向かい深々と頭を下げ、
「ありがとうございました♪」と言った。
見ると、渡り切った下級生たちもこちらに向かって会釈していた。
気を良くした俺も「いってらっしゃ~い♪」と手を振った。
よく見る光景ではあるが、朝からとても気持ちの良いものである。
思えば俺たちが子供のころもそうだった。
特に田舎の子供たちは、近所の人は当然のこと、
通学途中にすれ違う顔だけ知っている人にも「おはようございま~す♪」と挨拶する。

だが最近は、不審者だと勘違いされる恐れがあるので、むやみに挨拶もできない。
もしものことがあるといけないので、友達の家に遊びに行くにも親の送迎付きだ。
恐ろしい時代になったものだ。

田舎では、子供たちの挨拶は当たり前のように見る光景だが、都市部に行くとそうでもない。
歩行者、特に大人のは「歩行者 = 絶対正義」とでも言わんばかりにわがもの顔で車道を歩き、
猛スピードの自転車のすり抜けも日常茶飯事、
スマホの普及により、画面ばかり見ていたりイヤホンで音楽を聴いているから、
周囲への注意も散漫になっている。
急な飛び出しやすり抜け運転、30キロの軽などを、
俺は「隠れキャラ」と言っている(笑)
実際に歩行者が弱者であることは認めるが
ルールを守って自動車を運転するものが常に加害者になるのはおかしいような気がする。
危ないから俺は、必要な時以外は広い道やバイパスを走るようにしている。

歩行者や自転車も道路交通法の適用を受ける交通の一員である。
あまりにひどい歩行者を都市部でよく目にするが、自分の命はもちろんのこと、
相手の自動車やバイクも危険な歩行者の違反の巻き添えで命を失いかねない。

今ではそんなことを言っている俺だが、数年前までは飲酒運転の常習&確信犯だった。
偶然にも事故を起こさなかったから奇跡的に現在があるだけのことであって、
振り返れば、車に乗るときは常に殺人未遂事件の犯人だった。
アルコール依存症者にとっての飲酒欲求は、
時として犯罪よりも優先順位が上になってしまう。

改めて、他人に迷惑をかけるアル中は罪人である。
許してもらえないし同情もしてもらえない。


つづく。


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