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若いって良いよな

花火大会の会場で、河川敷の枯草が焼ける火事があった。

俺も消防団員だったころ、地元の花火大会には毎回出動要請が掛かっていた。
ウチの部の車両は1800Lの水を積載したタンク車だったため、
万が一の初期消火のための出役だった。
消防車に団員が乗り込み、観客が入れない打ち上げ場所直近で待機していた。
混み混みの観覧者を尻目に、俺たちは毎回特等席だった。
消灯指示のため暗闇の中、消防団の作業着とヘルメットと長靴で、
打ちあがる花火を最初から最後まで見ることが出来るのは良いのだが、
皆口々に、「彼女と来たいな~」とか、「オジサンだけで見てもな~」とか、
「ノンアルコールは辛いよな」とか、複雑な気持ちの2時間だったのを覚えている。


土日の疲れが残っている。
朝から娘と息子を連れて墓地清掃に行き、大汗をかいた。
それが終わると自宅に帰ってからの家のリフォーム作業。
普段、男手が俺しかないので、一時帰郷している息子に手伝ってもらった。
「今日を逃したらできなくなってしまう」と、だいぶ無理をした。
体温越えの炎天下の作業は、休憩をこまめに入れながらも、
知らず知らずのうちに気力と体力が奪われていった。
ちょっと高所作業もあったので、作業に集中し過ぎて、
身体のことは二の次となっていた。
それに、いちばん気温の上がる14時~15時を避けようと、
無理をして、昼食抜きで作業をしたのがいけなかった。

作業終了後にシャワーを浴び、エアコンフルパワーの中、
キンキンに冷えたポカリを飲んでも体の中から出てくる火照りは静まらなかった。
昼食も食べたくない、水分と塩分しか受け付けなくなっていた。
普段の仕事の中では、あれだけ無理しないように気を使っているのに、
「家事であること」と同時に、「息子に良いところを見せたい」
なんて、スケベ心も出ていたのだと思う。

1時間ほど安静にしていたら落ち着いて、今度は睡魔に襲われた。
ウトウトしていると娘と息子が、
「買い物に行くけど、おとうちゃんも行く?」と。
「えっ、お前たちもう回復したの?」と聞くと、
口をそろえて、「余裕だよ」と。
若いって良いよなと、つくづく感じた。


つづく。


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