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酔泳(すいえい)とスリップ

先週末も田舎の川原には肉食動物が多かった。
体温越えの炎天下で火を起こして、食欲は沸くのだろうか?
川の近くの駐車場も、週末は2倍の駐車料金を取りヒートアップ!
地元民からしてみれば、飲酒運転は自業自得だから関係ないが、
民地への駐車と路駐をせず、ゴミの持ち帰りだけはして、
近隣には迷惑をかけないでもらいたいところ。

週明けになると、毎週のように川の水難事故の記事を見る。
子供の夏休みが始まり、川遊びやBBQが増えるこの季節、
川の本当の怖さを知らない人が、泥酔状態で川に入ってしまう。

子供のころから魚獲りをしていた地元民は、流れや深さ、水中の状態を知り尽くしている。
親や近所の人にも「あそこは気を付けろよ」と、
小さいころから危険な場所を教えられていた。

川は地上から見ると流れの速さや深さが分かりにくく、
足がつかなくなり溺れたり、流されたりしてしまう。
他にも地上から見えない隠岩につまずいて転んでけがをする場合もある。
他にもカーブがきつい場所や、農業用水の流入口や堰の排水口付近は流れが速い。

「遊泳禁止」と看板があるだけで、川での安全は一切保証されていない。
それを理解しないで遊ぶと事故につながるので、川に入らないことが一番だ。
近年はSNSなどでも偏った情報だけ魅力的に川の紹介がされることがあるが、
商魂と承認欲求に踊らされて、海や川をナメてはいけない。

泥酔状態で海や川に入って泳ぐことを、「酔泳」と呼ぶそうだ。
まさに読んで字のごとくだが、酔った状態で遊泳する行為のことだ。
ここで忘れてはいけないのは、アルコールは全身麻酔薬と共通の作用を持つということ。
それに、ほろ酔い程度なら大丈夫だろうと思いがちだが、ほろ酔いが一番危険。
飲酒により判断力が低下し、「これくらいなら泳いでも大丈夫」という判断をしてしまい、
結果、実際に海に入ったら体がついていけず水難事故につながってしまう。

酒が強い人は、「酔わないから大丈夫」とか、「水泳は得意な方だ」とか、
この思考は、アルコール依存症者が断酒中にスリップしてしまったときの心境に似ている。
「スリップしても酒に強いから酔っぱらわない」
「酔わないからチューハイ1本ならバレない」
「1本で我慢して、また断酒を再開すれば良い」など

酔泳にしろ再飲酒にしろ、
アルコールは、合法危険薬物であり全身麻酔薬であることを忘れてはならない。


つづく。


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