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草刈りと弔問

日曜日は朝から地域の河川清掃があった。
河川清掃は8時開始なのだが、7時半には方々で草刈り機の音がし始める。
年寄りが多いため、フライングは毎年のことだ。
地域の集会なども遅くとも10分前にはいくようにしている。
定時に行ったのでは、「遅いよ!」と言わんばかりに遅刻扱いで冷たい視線を感じる。

その河川清掃だが、定時より早くから始めたのだから、一生懸命頑張るのかと思いきや、
早く終わらせて早く帰りたいという思考のほうが優先するので作業は雑だ。
特に今の時期は、「暑くなる時間になる前に早く終わらせよう」となる。
それに、年配者が自分の畑や庭を刈るように草刈り機を振り回すので、危なくて仕方ない。
他の地域では、高齢者が川に下りて作業するのは危ないと、道普請に変えたとも聞く。

コロナ前までは、河川清掃が終わると集会場で慰労会があった。
慰労会だけを楽しみにしている人も多かった。
しかしその慰労会も無くなった。
俺が病気の親父の代わりに出役し始めてから30年近く経つ。
30年前からメンバーに変化はない、30年前に40歳だった人も今は70歳だ。
慰労会で酒を飲むより家に帰ってゆっくりしたい人が大半だ。
田舎の高齢化の波は、年々加速度を増している。

先日親父さんを亡くされた親友のお宅に弔問に行った。
車の燃料を入れるためGSに向かう途中に通りかかったセレモニーホールの玄関前に、
親友の親父さんの名が書かれた看板を目にしたので、偶然にも気づくことが出来た。

親父さんには幼少期からたいへん世話になっていたので、
昨日の午後、もう一人の親友と一緒に彼の実家に出向き、線香をあげさせてもらった。
彼は実家を離れ別の場所に住んでいるので、訃報が俺の耳まで届いて来なかった。
それにコロナ禍から続く家族葬によって、なおさら情報が入りづらくなっていた。

久しぶりに行く彼の実家は最近リフォームされていて、
幼少期から通い慣れた家とは少し違って見えた。
墓前に手を合わせ線香をあげて久しぶりにそろった3人で話した。
話し始めて30分が過ぎたころ、「おばさんも元気?今日は顔が見えないね」と言うと、
「実は去年亡くなったんだ」と言われた。
「え~~~」 思わず2人で叫んでしまった。
別の部屋にある仏壇に案内され、おふくろさんにも手を合わせた。
当然ビックリもしたが、それよりも地元に住んでいるのに、
おじさんとおばさんの訃報を知らなかったことに恥ずかしさを覚えた。
知らないことは怖いものだと感じた。
話は尽きず、午後一にお邪魔したのに辺りが暗くなるころまで喋った。

ちょっと長居し過ぎた。


つづく。


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