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昼例会でイラッ!

妻と断酒会の昼例会に行った。
例会場に着く前に仕事で3カ所ほど立寄るところがあったので、
仕事のついでに2時間の例会タイムと言ったところだ。
断酒会に本気の妻は、
「例会前にこんなに待たされるのなら別々の車で行けばよかった」と言った。
俺は、「断酒会にはたまに顔を出して、忘れられない程度にしておこう」程度のスタンス。
俺と妻の断酒会に対する温度差を感じた。

月に1度のこの例会は普段の例会とは少し違っていて、
酒害体験談ではなく、一つのテーマについてのディスカッション形式となっている。
俺も妻も秘かにこの例会を楽しみにしているところもある。
酒害体験談も6年も続けているとそろそろネタ切れだからだ。

今回のテーマは「共依存」についてだった。
アルコール依存症者には使い古されたテーマかもしれないが、
共依存について俺の中の経験と知識をもとに喋ることが出来た。
共依存と言うと、酒害者本人は加害者側のような気もするが、
酒害者も配偶者や家族に依存している部分も多い。
俺も家のことは妻に任せきりで、自分1人だけが思い悩み苦しんでいると思っていた。
それは責任転嫁でもあり逃げでもあった。
その頃のことを思い出し、掘り返し、繰り返し反省し、償うための良い例会だった。

ただ、一部の人たちのトンデモ発言がディスカッションの邪魔をしたのが気になった。
定年後にアルコール依存症と診断され断酒会員となったおじさんで、
プライドの高さから家族から相手にされず、毎日例会周りをしている出席回数自慢の人と、
アル中?の子供(40代)から子離れできない母親が、
自分のことは棚に上げて、他の人の発言に偉そうに上から意見していた。
出席回数や所属年数でマウントを取ろうとしているのが明らかだった。
当のおじさんは、決して自分の酒害体験を語ろうとせず、断酒継続の近況報告ばかり、
どういった経緯で酒浸りになったのか、なぜ家族に嫌われているのか、
安っぽいプライドが邪魔をしているから自分の恥ずかしい部分を語ることができない。
「酒を止めている俺は偉い」、「毎日例会出席する俺は偉い」とでも言いたそうだ。
断酒は当然のことだが、恥ずかしくても過去のことを掘り下げて喋ることにより、
気付き反省し、償い、今後は信用回復のために努力するのが筋だと思う。

もし俺に知ったがぶって舐めた口を叩いてくるようなら、
「おめーに言われたくねーよ」と返す気満々だった。
昔のようにスイッチが入りそうになっていた。
その時の俺の態度と目つきが変わっているのを横で気づいた妻は、俺のほうを見て、
「ダメ!」と小声で言った。

「何を言い出すかわからないからヒヤヒヤだったよ、あれはダメ!」
帰りの車内で怒られた。


つづく。


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