SSブログ

肝臓がん再発再考

肝臓がんの再発についてもう一度考えてみる。
俺はこの作業を定期的に行い、再発予防及び再発してしまった場合の対処と心構えなど、
へたに焦ったり落ち込んだりしないように心がけている。

肝臓がんは再発する可能性が高いがんである。
切除手術でがんを取り切れたとしても、8割の人が5年以内に再発する。
その理由は、肝臓がんが主に肝炎ウイルスの感染などによる慢性肝疾患から生じるためで、
がんを完全に切除したとしても肝疾患による障害が改善されなければ、
残った肝臓から新たながんが発生する。
このため、再発予防には肝炎の治療が大きな役割を果たす。

アルコール性の肝炎や非アルコール性脂肪肝炎NASHなどの非ウイルス性の肝臓がんが増えている。
アルコール性肝炎による肝臓がんの再発予防では、禁酒が一番であり、
多くのケースで肝機能の改善が認められているが、
病気が進行しすぎている場合は禁酒しても肝機能が悪化し続ける場合がある。

再発予防に取り組んだ場合でも、初回治療後の再発率が高いのが肝臓がん。
多くのがんでは、治療によりがんが消失してから5年経過後までに再発がなければ治癒とみなすため、
5年生存率が、がん治療がうまくいったかどうかの目安となっているが、
肝臓がんの再発は5年~10年目までに起こる率も高く、
10年間再発しなかった場合でも11年目に再発が起こる可能性がある。
その理由は、発がんしやすい状態にある肝臓が残っているためである。
一方で、肝移植を受けた場合は5年をすぎてからの再発はまれである。

再発時の治療選択は基本的には初発時と同じで、
再発のときの治療選択で重視されるのは、初発のときと同様に肝障害度で、
切除手術は体への負担が一番大きい治療法であるため、
肝機能の低下が著しい場合は適応にならず、
ラジオ波焼灼療法や肝動脈化学塞栓療法などが選択されることもある。
切除手術を受けた人が再発した場合、再切除を受ける割合はおおよそ3割ぐらい。
一方、初回にラジオ波焼灼療法を受けた場合では、
再発時に再度ラジオ波焼灼療法を受ける割合は8~9割。
切除手術が可能かどうかは肝機能の回復度にかかっているため、
肝炎の治療次第で再切除はもちろん可能。

俺の肝臓機能の数値は、今のところ正常だ。
もし再発と言うことになったら、また癌細胞切除となるだろうと思う。

がんの再発や転移は、治癒を目指してきた患者にとって大きなショックとなる。
気持ちが沈んだり、つらいなどの心の不調が出てくるので、
適切な心のケアをすることは、生活を守り、自分らしさを保つことにつながる。
心のケアは、肝臓の担当医のほか、
アルコール依存症でお世話になった精神科の意志にも相談してみるつもり。

「どうにでもなれ!」と、再飲酒などしてしまえば、今までの努力が水の泡だ。
今後、残された人生を死の時を10年と設定し、そこから逆算して考えるように努力しているが、
ヤケクソになってまた人に迷惑をかけることのないよう、
強い気持ちを忘れないようにしようと思っている。

できるかな?


つづく。


にほんブログ村 病気ブログ 肝臓がんへ
にほんブログ村


肝臓・胆嚢・すい臓の病気ランキング
肝臓・胆嚢・すい臓の病気ランキング














nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康