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「自分は正常だ」は危険

茶の間で夕食を食べながらテレビでニュースのダイジェストを見ていると、ばあちゃんが、
「よしっ!巨人が負けた」とか、「ジャニーズの話はもういいよ」と言っている。
彼女は昔からそうだ。
自分の凝り固まった固定概念を、意地を張るように頑なに死守している。

次女の入籍に対しても、「結婚式は?」、「結納は?」、「子供は?」
それに精神疾患の話題をとことん避ける。
俺のアルコール依存症、亡くなった義妹の統合失調症、孫がADHD気味で不眠症なこと。
陰で姉に、「ウチに悪い血が入っちゃった」と言っていたのを忘れない。

あの世代の人たちにとっては、精神病院 = キチガイ病院 と言いう認識だ。
俺のアルコール依存症は見て見ないふりをして、肝臓疾患だと言い張る。
LGBTQやDV、性犯罪のことなどは他所の国の問題だと思っている。

日本の精神病院の数が世界一なのも、
「精神異常者は利益を生まないから収容所に隔離する」
といったニュアンスの、当時の政府の政策によるものだ。
今や精神疾患は多かれ少なかれ誰もが持っている。
むかしタブー視されていたものがオープンになっているだけのはなしだ。

特に高齢者は、昔からの凝り固まった思考回路の持ち主は少なくない。
戦争一色でマインドコントロールされた少年少女時代を過ごした世代にはありがちなのかもしれない。
それに、自分が思っている正常な考え?を他人に押し付けがちだ。

「自分は正常だ」、「自分の考え方こそ正義だ」と思うのはとても危険な思考である。
必ずしも危険な思考とは言いきれないが、いくつかの注意が必要だ。
以下に、これについて考える際に考慮すべきポイントを示す。

・自己評価の限界
自分が正常であるかどうかを判断するのは難しいこと。
個人の経験や価値観に基づいて判断されることがあり、他の視点や情報が欠けていることがある。
他の人々や専門家の意見を求めることが大切。

・偏見や誤った信念
自分が正常であると思い込むことで、他の人々や異なる意見を無視する傾向が生まれる。
これは偏見や誤った信念の根源になる。

・自己検証
自己評価をする際に、客観的なデータや証拠を検証することが重要。
自分が正常であると主張するなら、その主張を支持するデータや証拠を収集し、
客観的に評価することが必要。

・適切なフィードバックの受け入れ
自分が正常であると思っていても、他の人々からのフィードバックを受け入れることは重要。
他の人々の視点から学び、成長する機会として捉えるべき。

・心の健康
自分が正常であるという思考が、自己評価や精神的な健康に対して否定的な影響を及ぼす。
過度な自己評価や自己批判は、心の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。

自己評価は重要だが、その過程で客観的な視点を保ち、柔軟性を持つことが大切で、
他の人々とのコミュニケーションや相互作用を通じて、自己理解を深め、
頭を柔らかくし、より健全な思考パターンを発展させることが重要だと思う。


つづく。


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