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クマとシカと人間

森林を伐採しての再生可能エネルギー開発による森林破壊問題
害獣駆除よってすみかやいのちを奪われている野生動物
SDGsはどこへやら?

『クマと再エネ』
エコでクリーンな再生可能エネルギーと謳いつつ、野生動物たちが暮らす奥山の森の木々が、
広範囲かつすごい勢いで伐採されている事実がある。
メガソーラー建設によって、奥山が大規模に破壊されている。
この勢いで再エネ事業が進めば、野生動物たちは安心して棲める場所がなくなってしまう。
エコでクリーンなイメージの裏で、野生動物たちや地元の人々が困っている。
一旦破壊された自然は、二度と元には戻らない。
地方自治体は太陽光発電ができたら固定資産税が市に入ってくるので、この事業を歓迎している。
利権や給付金に気を取られ過ぎで、一体何のため誰のための開発なのか?
森林が二酸化炭素を吸収するのなら、
森林を伐採して脱炭素社会の実現のための再エネ事業だなんて本末転倒。

ウチの周りではまだクマのニュースは無いが、山に入ると「クマ出没注意」の看板は目にする。
先日、伐採作業中の山師の人に「クマ見た?」と聞くと、「それって俺じゃないの?」と、
ヒゲ面でムキムキの山師が聞き返してきてお互いに笑った。

シカの増えすぎが生態系に与える影響
シカが増えるようになった最大の原因はオオカミが絶滅したことだ。
狩猟の重要性が認識されつつあるとはいうものの、人間は入りやすい場所でしか狩りをしない、
それにハンターの高齢化も手伝って、数を減らすまでにはなっていない。
温暖化などの影響で積雪が減ったことも一因とされている。
シカは植物を食べるが、この植物はほかの生物も利用しているので、
シカと同じ草を食べるネズミが減ったり、その植物だけを食べる幼虫が育たないために、
ある種のチョウが減ったりという現象が見られる。
逆にシカにとって毒性のある植物は減らないので、それを食べる虫が大量発生するなどの影響も。
こうして生態系のバランスが変わってしまう。

薪炭を生産する薪炭林の需要が低下するとともに、
高度経済成長の下、建材用として成長の早いスギやヒノキの需要が増した。
結果、天然林や薪炭林を人工林へと変えていく「拡大造林」政策が取られた。
政策は1996年まで続き、天然林などの伐採でできた当時の草地は、シカの好ましい環境となった。
狩猟者の減少や、シカの保護政策もシカの増えすぎに加担している。

シカを見たり、鳴き声を頻繁に聞いたり、畑や果樹を荒らされるといった被害が多く出ている。
山に入ると杉桧の人工林もシカの角こすり(角研ぎ)や樹皮食による被害も深刻化している。
幹の全周を剥皮された木はやがて枯死してしまう。
ほんの一部を剥かれただけでも材内に変色腐朽菌が侵入し材質が低下する。
どこまでを野生動物との共存と呼ぶのだろうか?

ウチの裏山でも毎日夕方になるとシカが鳴いている。


つづく。


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