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アルコール依存症と寿命

日曜日、午後から妻は断酒会の忘年会に出席した。
帰って来た妻に「どうだった?」と聞くと、
「近況報告と世間話だけだったよ」と言った。
それから、断酒会に来始めたばかりの人が突然亡くなられたと聞いた。
正確に言えば亡くなられたのはその人のご兄弟だ。
酒害者本人ではなく酒が止められない兄を心配して妹さんが断酒会に例会に来ていたのだ。

亡くなられたのは50代後半の人だが、断酒を始めたばかりだった。
長期にわたって大量のアルコールを使用している人が、
突然アルコールの使用をやめた時に現れるアルコール離脱症状から来るものかもしれない。
アルコール依存症と診断されても酒を止められずに飲み続けた場合、
アルコール依存症者の平均寿命は52~54歳だと言われている。

急性期のアルコール離脱は、通常、大量飲酒の後だけに発症するが、
アルコール依存症者の場合は断酒後2日目に最も強く出現し4~5日間続く。
症状の現れ方は、時間の経過に伴って変化し、
断酒後6~8時間で振戦が現れ、8~12時間で知覚症状など、
12~24時間で発作、72時間以内に振戦せん妄が出現する。
なお、急性症状が治まった後も、3~6カ月にわたって、
不安、不眠、自律神経機能異常などが続く人もいる。

手の震え、発汗や脈拍の増加、振戦、不眠、吐き気や嘔吐など。
精神的に興奮したり、不安になったり、妄想、幻覚などが現れたりする人もいる。
また、てんかんに見られるようなけいれんが生じることもある。
アルコール離脱せん妄と呼ばれる振戦せん妄は、
身体の震えや幻覚妄想、過剰興奮、意識障害などが生じ、
結果として重度の病状や、死に至るような緊急事態となることもある。

医学的に解毒管理が必要な場合は、入院して治療を受ける。
これは、アルコール離脱発作、せん妄、不安、頻脈、高血圧、発汗、振戦を抑制する効果がある。

俺も6年前に緊急入院した時、解毒のための点滴を数日間受け続けた。
入院時に妻は、「72時間以内に変化があれば命に関ることになるかもしれない」
と医師から言われていたのもその関係からだ。

アルコール離脱せん妄と呼ばれる振戦せん妄は、
身体の震えや幻覚妄想、過剰興奮、意識障害などが生じ、
結果として重度の病状や、死に至る可能性がある緊急事態だ。
なお、アルコール離脱の症状は、再びアルコールを使用するか、
ベンゾジアゼピン系の薬剤を使用すると緩和される。
そのため、せっかく禁酒をしようと思っていたのに、
こうした離脱症状がつらくて飲酒を再開してしまう人もいる。

吐血下血して緊急入院したあの日からもうすぐ7年、
肝硬変にも肝臓がんにもなったが、俺はまだ生きている。


つづく。


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