SSブログ

テーマは「否認」

昨日、現場では午前中に床のモルタルを打設してしまったので、
午後は内部に入れず立入禁止となった。
そこで、断酒会の昼例会に妻と行ってみることにした。

連休中なので、新しい人や他県、他支部の人も多かった。
例会のテーマは「否認について」だった。
例会ではおなじみの議題だが、
俺は第一の否認と第二の否認についてしゃべってきた。

ここで、第一の否認とは?
「アルコール依存症ではない!」と自分に言い聞かせる。
「アル中」とレッテルを貼られる嫌悪感、 世間から疎外される孤立感、
酒を飲めなくなるという恐怖感などから否認し続けるので、
アルコール依存症と認めざるを得ない日まで飲み続けることになる。

第二の否認とは?
「酒さえ飲まなければ、何の問題もない!」と自己完結する。
すべてを酒のせいにしたいから、諸悪の根元は酒であり、
その酒を断ったので一件落着と思いたいのだ。

上のどちらの否認についても、認めないのではなく、認めたくないのである。

俺もかつて、酒の力を借りなければ心の安定が保てないほど精神的に不安定になっていた。
飲み過ぎてアルコール依存症になったのではなく、
依存症になるまで飲まなければ生きられなかったという事実を認めることが大切だ。

このブログテーマにもある「第二の否認からの脱却」とは、
自分のしてきた酒による過ちを全てを認め、全てを受け入れ、
過去を反省し、日々俺を助けてくれた周囲の人たちに償う気持ちを忘れず、
今後の自分自身を改革することであると考える。

単に酒を止めるだけなら、自分を虐めるだけだから簡単な話だが、
過去の俺を知る人たちに受け入れてもらえるまでになるには、
自分の中だけでは解決できない。
「どうせアイツはまた飲み始めるだろう」
と思っている人たちと付き合っていかなければならないのだから、
生活を元に戻すまでには、並大抵の努力では不可能だ。
回りからのプレッシャーに耐えきれずに諦めてしまうと、
またふりだしからのスタートとなってしまう。
それを二度三度繰り返すと、
「やっぱりアイツには酒しかないんだな」と、ダメ人間認定されてしまう。
そうなるのが嫌なら、我慢に我慢を重ね、
世間に認めてもらう努力を怠らずに、日々生活するしかないのである。

自分で蒔いた種なのだから。
きちんと収穫まで終わらせようではないか。

つづく。


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ
にほんブログ村



アルコール依存症ランキング












nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康