十三夜

水曜から金曜まで雨が降り続いた。
外構を担当してくれた土木屋さんは、
「水曜から雨だから火曜までに終わらせるよ」と、
休日返上で、予定通り火曜日までに現場作業を終わらせてくれた。
1年中天気とにらめっこしている業種の人の、
予定というか予感は、流石だなと思った。

昨日は十三夜、
降り続いていた雨も上がり久しぶりに晴天だった。
昼休みにススキを採りに山に行ってきたが、
今年の夏はとても暑い日が続いていたせいか、
十五夜の時はまとまっていた穂が、どれも広がってしまっていた。
山を歩き、日陰にあったススキは辛うじて見られる程度だったので、
それを3～4本採って来た。
とりあえず俺の役目はそこまで。
後の飾りつけは妻とばあちゃんに任せた。

中秋の名月（十五夜）に並ぶとされる十三夜の月。
セットで「二夜の月」と呼ぶこともあり、
片方しかお月見を行わない「片見月」は縁起の悪いものとされる。
今年の十五夜は広く晴れたため、妻は見たと言っていたが、俺は見損ねて翌日の早朝に見た。
片見月を避けるため、昨夜の月ではなく、今朝起き抜けに見て来た。
しかし、空は曇天・・・　見ることができなかったが、
とりあえず自分なりに納得した。


***　チビ猫情報　***
雨天の間は、チビ猫も静かだった。
食事の時間は出てきていたが、それ以外の時間は、
むかし飼っていた犬小屋の中で、日がな一日ゴロゴロしていた。
サビ母さんは、昼食の時間も出てこなかった。
未だに、サビとクロの寝床はどこなのかわからない。

ようやく長かった雨も止み、昨日は晴天に恵まれた。
サビ親子と別にしていた餌場も、一緒の場所にしてみたら、
まるで一家のごとく、3匹が肩を並べてカリカリを貪っていた。

さっき自宅の電気がを点けると、
3匹のノラが、玄関を出てくる俺をお出迎え。
事務所に移動し電気を点け、まずはシロにご挨拶。
それからシロ+3匹の朝食タイム。
普段通りの朝だ。


つづく。



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