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例会場のカラー

昨夜の妻は、断酒会家族会の例会日だった。
隣の部屋では酒害者本人の例会も行われていたが、
その例会場の雰囲気とメンバーが好きになれない俺は欠席だった。

なぜ俺がその例会場が嫌いかと言うと、
ベテランさんばかりの固定メンバーの上、
そのベテランさんの「先生化」「例会の私物化」と、男尊女卑発言が理由だ。

全国に無数にある例会場は、各会場によってカラーがあり、メンバーも様々だ。
断酒を始め、これから自助グループに参加しようと思っている人は、
とりあえず各会場に足を運び、その場の雰囲気やメンバーを見て、
「ここなら通えるな」と思う会場に定着するのも断酒継続のひとつの手だ。

・メンバー固定の例会場
・ベテランさんばかりの例会場
・若い人が多い例会場
・断酒を始めたばかりの人が多い例会場
・入院患者が院外研修で参加している例会場
出席回数自慢をしたいがためにどこにでも行くサンデー毎日の人も居る。
数か月通ってみれば、自分に合っている例会場がきっと見つかるはずだ。

その点、妻が通う家族会はメンバー数も少なく、
酒害者の親や配偶者が多いため、中高齢者がほとんどだ。
そうなると、必然的にメンバーは固定化されがちである。
酒害者本人は、家族会の例会場には入室禁止のために、
何をしゃべっているのかは不明だが、妻は俺よりずっと長く通い続けている。

その中で妻が、
「〇〇さんが今夜来れない、来月のセミナーも来れないって言ってた」
「足が無かったら迎えに行きますよとも言ったんだけどね」
「もしかしたら〇〇さん、もう来なくなっちゃうのかな?」
そこで俺は、
「いやいや、断酒会はチームプレーじゃないんだから、そんな日もあるよ」
「用事に優先順位を付ければ、家族会は下位になるんじゃない?」

「たまに休まないと断酒会脳になっちゃうよ」とか、
「皆勤賞で出席していたら、あなたみたいに役員さんにされちゃうよ」
と言うと、怒り始めてしまうので言わなかった。

つづく。


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