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家飲みの恐ろしさ

久しぶりに「酒」の話。

コロナ禍で、外飲みしていた人はどこに消えてしまったのだろうか?
いや、消えたわけではない、家飲みの人が増えただけだ。
各種慰労会、忘新年会、歓送迎会が無くなり、冠婚葬祭も簡素化された。
仲間内で飲もうと誘おうと思っても、断られるのが怖くて誘えない。
仕事帰りに「駅前で一杯」という人も、店が休みでは立寄れない。
駅前という好立地の飲み屋でも、
看板を撤去し、シャッターを下ろしている店も少なくない。
バイパスを降り、旧市街地を走行していると、
駅前なのに閉店している店をよく目にする。
店舗併用住宅は閉店してもそこに住まわれているが、
専用住宅に建て替えした家、空き地や月極め駐車場も多くなった。

それでも吞兵衛たちは、習慣化された晩酌を止めることはできないので、
残された道は、家飲みしか無くなる。
飲む場所が変わるだけだと簡単で思いがちだが、
いちばん気を付けなければならないのは、家飲みの飲み方だ。

俺は10年ほど前から、各種集まりの役職の数を減らした。
そのころ仕事も薄くなり始めていた。
「毎日の晩酌が無いと眠れない」と、自分に暗示をかけていた俺は、
「飲む場所が家に変わっただけ」と簡単に考えていたが、
日を追うごとに飲酒量が増していった。
飲む焼酎が、一升瓶から2.7Lペットボトルに変わった。
そして精神病院入院直前には4L取っ手付きペットボトルとなっていた。
一晩2合で済んでいた晩酌も、最終的には5合まで増えていた。
お茶やコーヒーを飲むペースで焼酎のお湯割りを、
口に運んで胃に流し込むだけの単純作業と化していた。
もうそうなると、アルコール依存症も末期的症状である。
仕事と酒だけが趣味だった俺は、仕事が甘くなると酒しか残されていなかった。

「このままだとマズいな」と気づかれた方には、
体を動かす趣味や、車の運転を伴う趣味をお勧めする。
読書や映画鑑賞、PCの前でできる趣味はやめておいたほうが良い。
なぜならば、それらの趣味は飲酒しながらでもできるからである。
というか、自分が本や映画の主人公に感情移入してしまい、
熱くなって飲酒の速度が増してしまうのだ。

これは、身をもって体験したことなので、間違いないと思う。

つづく。


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