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捨て猫

ペット用の犬や猫を繁殖させて販売するブリーダーが国税局の税務調査を受け、
超多額の申告漏れを指摘された。
ペット業界は新型コロナウイルスの流行に伴う「巣ごもり特需」で業績を伸ばしており、
売り上げを意図的に申告しない悪質な所得隠しも横行していた。

ブリーダーは毎年、犬や猫の所有数や繁殖数、販売数を登録先の自治体に報告する必要がある。
新型コロナの感染拡大とともに自宅で過ごす「おうち時間」に癒やしを求め、
犬や猫を買い求める人は増えている。

ブームが盛んになればなるほど闇に葬られるペットが増えるとの懸念が、
動物愛護団体を中心に強まっている。
大量生産には必然的に売れ残りが伴うからだ。
排せつ物の処理などが適切に行われず体調を崩したり、死後も放置されたり、
路上や駐車場、高架下などに子ども産ませ捨てたたり。
畜産動物や動物実験、毛皮やフェザーに使われる動物など、
見えていない部分でも多くの動物が虐待され、殺されている。

動物の「命」ということを念頭に置いてもらいたい。
売れない動物はどうするのか?ブリーダーやるなら考えてからやるだろう。
命をお金で売買することがそもそも残酷すぎる。

事務所の白猫のシロは、左右の瞳の色が違う猫「オッドアイ」だ。
雨の中、長女に保護されてウチにやって来たのが6年前のこと。
俺がアルコール依存症で精神病院に入院中の出来事だった。
拾って来た時には、近所のノラ猫にいじめられて、
雨に濡れブルブル震え、まるで雑巾のようだったと聞く。
病院に連れて行くと、猫エイズのキャリアで脳に障害もあった。
最初の1年は自宅で点滴をしたり、薬の強制給仕の毎日だった。
シロの世話は、精神病院退院後の俺のリハビリメニューにも加わった。

猫のオッドアイは、特に白猫や、白い毛の面積の多い猫にでやすく、
オッドアイの猫は幸運を持ってくると言われて好まれるので、
選択交配によって生まれる確率を高くしているブリーダーもいる。
身体が弱く、しっぽのカタチがおかしなシロは、たぶんそんな人に捨てられたのだろう。

生粋のノラであるサビと去年産まれたクロの親子とともに居ついているチビも、
生後約1ヵ月くらいで、隣の公営駐車場に捨てられたのだと思う。

チビが欲しいと言ってくれている人も居る。
一度チビを見てもらおうと思っている。
里子に出すならその前に、去勢手術が必要だ。


つづく。


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