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今夜の体験談台本

今夜、俺が入院していた精神病院の入院患者の皆さんも参加する例会がある。
俺も入院時には院外研修としてその例会に出席していた。
家族会役員の妻は、冊子を配る都合があるのでその例会に出席すると言う。
その例会場にはコロナの期間中1度も足を運んでいない。
4年も間が空いてしまったので、久しぶりに見る顔も多いだろう。
俺も7回目の入院記念日をむかえ、ダメダメだった体験談を発表して来ようと思っている。
余分なことを言わないよう、この時間を使って簡潔に発言内容をまとめようと思う。
7年間書き続けた日記の内容を繋ぎ合わせるだけの作業、簡単だ。

今夜の体験談台本(ちょっと長め) ↓
皆さんこんばんは、〇〇支部の□□です。
私はもともと酒は大好物でした。酒を断ってから7年が経過します。
私は7年前の春に〇〇病院に入院しました、入院したのが4月14日だったので、
〇〇病院の人たちも来られると言うことで、入院記念に最近サボりがちな例会回りをしています。
〇〇病院退院後から現在まで、不思議なことに飲酒欲求が殆ど起きたことがありません。
その理由としては、アルコール依存症から重度の肝硬変になり、
強制入院となった時、死ぬ一歩手前であったことが挙げられます。
3年前には肝細胞癌で切除手術もしたのでもう飲めません。飲んだら死にます。
〇〇病院入院中も、近くの△△医療センターに肝硬変治療のために通院していました。

アルコール依存症発症までの道のりは皆さんとだいたい同じと思うので長くは語りません。
主に仕事上の悩みから鬱のような症状になり、朝、昼、晩、深夜と、連続飲酒になりました。
ある日、いつものように早朝から赤ワインを飲んでいると、突然猛烈な吐き気が。
窓から首を出して嘔吐。赤ワインを飲んでいたので赤黒い液体が勢いよく噴射されました。
ひとしきり吐いてようやく落ち着いたころに第二波、第三波が。
嘔吐する液体がだんだん真っ赤になっていったのを覚えています。
そして次に便意に襲われました。
トイレに着くや否や、ズボンを下ろすと同時に下からも噴射。
便器に座りながら嘔吐(吐血)と、下痢(下血)を繰り返しました。
真っ赤になった便器を掃除し、失敗したパンツを窓から放り投げ、
いざ立ち上がろうとしますが足腰に力が入りません。
ほふく前進のように這いながらトイレから出たところで力尽き妻に助けを求めました。
その時の出来事は、断片的にしか記憶に無く、
後から聞かされた話に、妻に血まみれの尻を拭いてもらい、
妻からの連絡で駆けつけて来てくれた、近くに住む姉の車で病院に搬送されました。

ようやく病院(精神病院)に到着。そして訳も分からず即入院。
手続きをするときにも、離脱症状で手が震えて自分の名前すら書くことが出来ませんでした。
院長とそのご担当医となる〇〇先生は、
「何でこんな死にぞこないを連れて来たんだ」というような顔をしていたそうです。
そして車いすに乗せられて着いた場所は、鉄格子で囲まれ施錠された便器1つしかない保護室。
そこで私は倒れこむようにせんべい布団の上で点滴されながら眠りにつきました。
そのとき家族は「72時間以内に変化があれば命に関ることになるかもしれない」
と医師から言われていたそうです。
そうして、私とアルコール依存症との闘いの日々は始まりました。

アルコール依存症が精神疾患だということを入院して初めて知りました。
そして自分のいる場所が精神病院だということにも気付いていませんでした。
鉄格子の檻の中に居ることにも何の違和感を感じませんでした。
点滴に繋がれ、3食の食事と檻の中にある便器で排泄の繰り返し。
芯を抜いた使いかけのトイレットペーパーは自殺防止だったのでしょうか?
入院から11日、解毒のための檻から解放され3階の閉鎖病棟に移りました。

閉鎖病棟に移って25日目、何度も閉鎖病棟の中で引っ越しを重ね、
ようやく開放病棟に移ることになりました。
閉鎖病棟での入院生活とはリズムがガラリと変わりパニックを起こし、
研修中に大声を出して暴れ出し、その日のうちに私はまた閉鎖病棟に返却されました。

閉鎖病棟へ返却されてから28日目、ふたたび開放病棟に移動することとなりました。
開放病棟に移り、1週間のインターバル期間を終え、いざ断酒プログラム開始!
と思ったのもつかの間、私は原因不明の高熱に襲われました。
熱が下がってから看護師に聞かされたのですが、
ピーク時には体温が42.5度もあったそうで、転院の話も出ていたそうです。
その後、経過観察のため6日間3階の特別室に居たのですが、いや~快適でした。
7日以上特別室に居ると特別室使用量料が発生してしまうため、
無理を言ってまた2階の開放病棟に戻してもらいました。

仕切り直して開放病棟に戻り断酒プログラムの開始です。
ふつうアルコール依存症で入院すると言えばここからスタートなんでしょうね。
そのころには頭もスッキリし、身体も動くようになりつつありました。
SMARPP24の勉強もこのころから始めました。
暇を持て余していたので、朝食から昼食の間、午前中は毎日SMAAPPを読み返し、
どのページに何が書いてあるか把握するほどになりました。
車いすから始まった入院生活だったため、
午後からは病院の中庭を30周するというノルマを課し、
院外研修の時に皆さんに後れを取らないよう足腰を鍛え始めました。
実際、足腰がヘナヘナになっていたので、院外研修時の徒歩や駅の階段は辛かったです。
私はそこまでたどり着くのに2か月以上余計にかかりました。
その後は今の皆さんと同じサイクルで入院生活を送りました。

よく何日目に何をやったかを覚えているなと思われるでしょうが、
私は入院中にあった出来事を大学ノートと卓上カレンダーに書き留めていました。
私はことあるごとに初心を忘れぬようそれらを読み返すようにしています。
ミミズのような文字、訳の分からない文章、SMARPPへの書き込みやアンダーライン、
退院が近付くにつれ文字もしっかりしてきて書くこともつじつまがあってくる様、
退院直前のグループミーティングでの退院発表の文言、家族からの手紙、
これらは7年経った今でも私にとっての大事な宝物となっています。

皆さんもこれから義務外泊を経験するでしょうが、1つだけ注意しておきます。
シャバは誘惑の宝庫です。
義務外泊中、入院前のクセで私はコンビニで缶チューハイを買って飲んでしまいました。
妻に発見されて酔いが回る前に1口飲んだところで捨てられました。
そして義務外泊終了後、妻に病院にチクられ反省文を書きました。
その後の話に、義務外泊中の再飲酒が原因で退院延期の話も出ていたそうです。

そして断酒プログラムを始めて83日目、ついに退院することが出来ました。
保護室から始まった入院生活は、合計で158日でした。
通常のアルコール依存症の入院なら約3ヶ月ですが、
私の場合は断酒プログラムに入るまで、この世の人間に戻るまで、
2カ月かかってしまったので約5ヶ月の入院となってしまいました。
肝硬変のため内科の通院は7年経った今も、そしてこれからもずっと続きます。

私たち夫婦には3人の子供がいます。
末っ子も先月大学を卒業して社会に出ることが出来ました。
今までもそうですが、これからも家族のために、周囲の迷惑をかけた人たちのために、
罪滅ぼしと信頼回復に努めていきたいと思っています。

リハーサル終了、これで行こう。
だいたいこれで8分くらい、ちょうど良い長さだ。


つづく。


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生活様式の変化

昨日は、ある協議会の総会直前役員会があった。
昼食の弁当付きでラッキーではあったが、仕事を中断しなければならないし、
年々会員数は減っているし、予算も削られ続けているので、
そろそろ昼間の会議はやめた方が良いと思う。
コロナも沈静化し始め、今年度から総会も書面ではなく対面で行わるようになってきた。
アルコール依存症者としては、総会後の懇親会も廃止してもらいたい。

火災や災害時で活躍する地域の消防団も、
人口減少や高齢化ライフスタイルの変化などで団員の減少に歯止めがかからない。
家庭やプライベートを優先する若い世代の価値観の変化などが要因。
消防団の活動を「災害対応」に限定すれば、消防団に入りたい人は増えると言う意見もある。
俺も、基本的に団活動は、本番を想定した訓練と有事の際の出動だと思う。
式典や運動会は足枷にしかならないと、団員だったころから思っていた。

しかし現実はコスパタイパ、自分の時間を消防団に奪われたくないというのがホントのところ。
受け入れる側も、名前だけの幽霊団員ならば最初から要らない。
年度報酬も個人口座振り込みなので、幽霊に払う金は無い。
幽霊になる可能性が高い人は勧誘に行けばだいたいわかる。
そういう人は後がめんどくさくなるので無理には誘わない。

今の消防団は、昔のような飲み会も無いので強引な飲酒の強要もない。
長年続いていた操法大会を取りやめるなど、
負担軽減策について話し合いを続けても、団員確保には至らない。
入団拒否する人は「本職に任せればいいじゃん」というスタンスだが、
過疎地域では消防署員の人数も人口割で決まっているので署員数も少ない。
消防署員の人数も面積割りにしてくれれば消防団なんていらなくなると思うのだが無理だ。
「火事場には一回も出場したことがない」と、都市部の消防団員に聞いたことがある。
そうなると人口密集地の消防団って何をやっているのだろう?と思ってしまう。

俺も少しでも貢献したいなという思いがあって30年ほど前に入団した。
消防技術を覚え、細かい地理を覚え、そこに住む人の名前を覚え、災害時にも何度も出動した。
48歳の時に退団したが、最初は「10年で辞められるから」と言われていたが、
入ってくれる人が居なくて、結局団員として22年もかかってやっと辞められた。
そのへんの新入団員不足と中途退団は、バブル崩壊と就職氷河期とも密接に関係している。

ウチの地域の消防団の年齢層は周囲の団と比べてとても低い。
「現場で使えない勲章目的の爺さんは要らない」と、20代から40代までが殆どだ。
しかし現役団員に聞いてみると、「50になっても辞められないかも・・・」と言う。
少子化に加え、卒業、就職、結婚と同時に転出する若者が多く、人員確保がままならない。
新入団員が全く入ってこない、いつまで続ければいいのだという気持ちだそうだ。

消防団に限らず、今はみんな自分のことで精一杯で、
なかなか仕事と家庭以外のところには頭が回らないのかもしれない。


つづく。


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精神依存と身体依存

大谷選手の元通訳の野球賭博のニュースで、
ギャンブル依存症は精神疾患であり人格攻撃するのはいかがなものか?
というのが医師や専門家の意見。

ギャンブルが依存症・精神疾患という構図はアルコールや薬物使用と類似するが、
だからといって、窃盗などの犯罪が許されるわけではない。
依存する者の治療や支援の必要だが、犯罪に手を汚した本人の責任は免れない。
他人の金に手をつけるのは、犯罪であるという自覚があって及ぶ行為だからだ。

ギャンブル依存症には、アルコールや薬物依存とは大きく違う特徴がある。
ひとつには、酩酊のような「身体症状がない」こと。
なので外見からは、ギャンブルをやっているかどうか判断が難しい。
もうひとつは、ほとんどの場合に「借金問題をともなう」こと。

依存には主に精神依存と身体依存がある。

1 精神依存:自分の意思では使用を制御できない状態(飲酒にやみつきになる状態)
   【例】飲んではいけない場で隠れて飲む
      飲むためには嘘をつく
      不安感やイライラ

2 身体依存:薬物の存在によって整体が生理的平衡を保っている状態。
      また、身体依存が形成されると、退薬症状(離脱症状)を伴う。
      すなわち、飲酒をしないことで起こる身体の症状。
   【例】動悸や発汗、手や舌の震え、幻覚
      意識障害が出る
      てんかんのような発作

3 耐性  :薬物の効果がしだいに減弱するため、同一の効果を得るために、
      摂取量を増やさなければならない状態。

アルコール依存症では、薬物に対する渇望→薬物探索行動⇒乱用の繰り返しといった、
負のループにハマっていく。

依存症が精神疾患と認められているが、
だからと言って、犯罪を犯しても決して許されるわけではない、
「俺は病気だから仕方がない」では済まされない。
罪を自己解決できなければ、家族や周囲に迷惑をかけることになる。
「病気を理由に罪から逃げ切れる」というズルい考えを持ってはならない。

だが、病気を言い訳にぜず、今生きていることに感謝し、過去の過ちを反省し、
罪は罪として償い、生き直す努力をしている人のことは否定しないで欲しい。


つづく。


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ネコのお尻に・・・

昨日も春の暖かな日だった、と同時に桜の花びらの飛散が凄い。
まるで雪が降り積もったかのように駐車場一面が真っ白になった。
メダカにエサをあげようと思ったら水槽の水面も真っ白、
昨日乗らなかったトラックの荷台も真っ白。
しかたがないので水槽の花びらをすくい、エサをあげた後、
駐車場とトラックの荷台の花びらをブロアーで吹き飛ばした。
荷台のあおりは片面と後ろは開けっ放しにしておこう。
雨が降ったり夜露で花びらが濡れてしまうと、車体や荷台こびりついて取れなくなる。
毎年のことだが、桜の花が散りその後の赤い軸が落ちきるまで何度もこの作業をする。


昼休みに植木鉢に蒔いておいた猫草が成長したので数本ちぎってシロに与えた。
頻繁に身体中をペロペログルーミングしているシロは、繭のような毛玉のかたまりを嘔吐する。
毛玉の吐き戻しの効果もあるのでシロにはたまに猫草を与えている。
美味しそうに10本ほどの猫草を平らげ数分後、シロのえずく音がした。
いつものようにシロの前足の先にティッシュを敷き嘔吐物を受け止めた。
たまに失敗するが今回はナイスキャッチだった。
ティッシュを片付けようとした時、シロのお尻から何やら茶色い物体が・・・

なんと、猫草を嘔吐する際、腹に力が入って少しウンチが出てしまったようだ。
まあ、クシャミをするとき尿漏れする人間もいるくらいだ、無問題。
お尻を拭いてあげようとしたが、なぜかウ~っと唸って触らせてくれない。
シロはお尻に違和感があり落ち着きがなく少しパニック状態だった。
お尻が気になり舐めようとするが相手はウンチ、舐めることもできずに、
ウンチを2センチくらいぶら下げながらあちこち興奮して走り回っていた。
「機械や書類の上にでも落とされたら大変」と追いかけたが高いところに逃げてしまう。
どうしよう・・・

気に掛けないふりをしてしばらくシロのお尻の様子を目で追っていた。
そしたらケージの中のトイレに向かうのが見えた。
数分後、トイレの猫砂をシャカシャカする音がした。
ホッ、これで一安心、ついでにお腹に残った分も排出したようだった。

がっしかし、今朝起きて掃き掃除をしていたら、床の上に干からびたブツが転がっていた。
シロのトイレ掃除は毎日のことだ、他のウンチと一緒に袋に入れて捨てた。
まあ毎日のことだからネコの排泄物は気にならなくなっている。

慣れって怖い。


つづく。


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私が見た未来

昨日も暑かった、下着の長袖Tシャツは間違いだった。

昨夜、パートから帰宅した妻から、
「おとうちゃんが好きそうなマンガがあるけど読んでみる?」
妻はたまに、俺が食いつきそうな本やCDを借りて来てくれる。
これは図書館が勤め先でなければできない技だ。
俺の図書館利用と言えば、学生のころ勉強をしに行く場所と決めつけていた。
しかし、今の図書館ってマンガやCDがあるんだね。

その本は「私が見た未来(完全版)」という漫画だった。
これも図書館に勤める妻が借りて来たものだ。
なんでも、近所の常連さんが「読み終わったから」と寄贈してくれたものだそうだ。
その本の表紙には「大震災は2011年3月」とある。
出版されたのが1999年、その12年後に東日本大震災が起こり、
幻の予言漫画として注目を集めたそうだ。
そしてこの「私が見た未来(完全版)」は初版から22年後の2021年に復刻されたもの。
表紙には、「本当の大災難は2025年7月にやってくる」とあった。

ビンゴ! 俺は「予言、予知夢」とか「未確認生命体」とか、
超常現象的なものに食いつく傾向にある。
子供のころテレビの「川口浩探検隊」が大好きだった、そしてそれを信じた。
怪蛇、怪鳥、恐竜、猿人、当時おとこの子たちの多くが川口隊長のファンだった。
もちろんUFOもおばけも信じていたが怖いから信じないよう努力していた。
ノストラダムスの大予言も信じ、ムーを読んでみたりもした。
そしてなぜか仲間とその大予言を信じ「最後の酒」と酒盛りをした(笑)
まあ、だだ集まって飲みたかっただけだ。

本の中には「2025年7月5日、日本とフィリピンの中間の海がぽこんと盛り上がる」とあった。
3.11の3倍の大津波が起こるとも書いてあった。
台湾と香港、そしてフィリピンまで地続きになるようなイメージだったとか。
となると南海トラフ巨大地震? 巨大隕石落下?

この本はテレビでも取り上げられていたそうだ。
読んでみて、災難に対してとにかく準備して欲しいという事が感じとれた。
話題になれば人の心を動かすことにもなる、日ごろから訓練や準備が大事だと思った。
それによって出来るだけ多くの人が危険回避のために備えることができれば良い。

まあ、この本の内容を信じるかと言われれば?マークだが、
単なる都市伝説で終わってほしいとは思っている。


つづく。


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腹八分が目標

週末は晴れて気温も上がり暑いくらいの陽気だった。
仕事は休みだったが特に用事は入っていないのですることは無い。
妻は出勤日だったし、ガソリンがもったいないので無駄に外出もしなかった。
普段通りに起きて、朝のローテンションをこなした。
5匹のネコたちの世話が終わったら、事務所と家の周りの清掃、
気温が上がっていきたらメダカの水槽の水替えをし、乗用車とトラックの洗車、
午後からは夏野菜の準備として畑の周りの草むしりをした。
そしたら午後3時になっていたので、その後は膝の上にシロを置いてゆっくりした。
何もない日曜日だった。

若いころは、日曜日が来るのが待ちきれないほど楽しみにしていたのに、
今は、空いた時間に細かいことを考えずゆっくりするのが心地よい。
昔は仕事に遊びに、どれだけ時間を有効利用しようかと常に戦闘モードだった。
「戦う ⇔ 逃げる」の繰り返しで、たまにキャパオーバーしてどん底も味わった。
今は戦闘モードとどん底の中間の、ニュートラル的なリラックスモードを大切にしている。
白と黒の中間の灰色みたいなもので、心にゆとりを持たせるよう心がけている。
アルコール依存症と診断される前までは、白か黒、0か100の性格だった。
今の俺は頑張り過ぎずに「腹八分」を目標にしている。


厚生労働省は、2050年には44.3%の世帯が1人暮らしとなり、
うち65歳以上の高齢者が半数近くを占めると言う将来推計を発表した。。
2050年には未婚率の高い世代が高齢期に入り、身寄りのない高齢者が急増する。
世帯の平均人数も33年に初めて2人を割り込む。
介護や見守りなどの支援を充実させ、地域で安心して生活できる環境整備が課題となる。

2050年というと26年後か、
団塊ジュニアから氷河期世代が高齢者の仲間入りをするころだ。
たぶん俺は肝臓がぶっ壊れているので生きてはいないだろうが、
26年後には82歳になる妻は一人で我が家に残ることになる。
「絶対結婚しない!」と豪語する長女も一人暮らしだろう。
去年入籍した次女も子供は持たないと言っている。
末っ子長男はまだ社会人1年生なのでどうなるかわからない。
そうなると、44.3%の世帯が1人暮らしというのも頷ける。
高齢化が進み老夫婦で暮らしていてもいずれ一人暮らしになる。
核家族化で子どもが一緒に住むと負担になるから親も子どもに頼ることを遠慮する。

やっと3人の子育てが終わり、学費も仕送りも無くなったとは言え、
借金が無いと言うだけで贅沢はできない生活だ。
団塊の世代が後期高齢者になりつつある今でさえヒーヒー言っているのに、
少子化が加速しているととを考慮すると、この国に明るい未来を感じられない。


つづく。


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7回目の入院記念日

今日は日曜日なので仕事も休みだ。
ということで、昨夜は久しぶりに断酒会の夜例会に出席した。
普段から朝4時起床の俺にとっては、夜例会出席は辛い。
夜例会が終わるのが午後9時、その時間には普段の俺は既に夢の中だ。
自分の生活のリズムが崩れることを恐れ、夜例会からは足が遠のいていたのだ。

しかし、昨夜は特別な日なので思い切って出席してみることにした。
何が特別なのかと言うと、今日4月14日は俺にとって7回目の入院記念日だからだ。
俺の所属している断酒会の支部は、精神病院入院中の義務外泊の時からお世話になっている。
支部の皆さんへのお礼と、7年断酒継続の報告を兼ねて睡眠不足を覚悟で出席した。

夜例会は久しぶりだったが、出席メンバーは見慣れた顔ばかりだった。
話す内容は、酒害体験談と言うより近況報告が主だった。
顔見知りばかりなので、入院記念日と断酒丸7年の報告にはうってつけの例会だった。

事務局の方から6月に行われる関東ブロック大会の参加者募集の案内があった。
プログラムの中の記念講演が、妻の好きな信田さよ子さんなので、当然妻は出席だ。
実父との確執から、アダルトチルドレン(AC)を自負する妻は、
以前から信田さんの著書を読んだり講演を聞きに行っていた。
俺も誘われたが、「その日は風邪をひく予定なので(笑)」と断った。
断酒会との付き合いは、基本的に地元の例会出席で良いと思っている。
あまり断酒会の行事の出席率が良すぎると、役員に抜擢されちゃうからね。

7年前、2017年(平成29年)の春、酒に頭も体も侵された俺は、
吐血と下血、腰が立たなくなり、半強制的にアルコール専門病棟のある精神病院に収監された。
病院に着いても吐血は止まらずバケツを抱えながら、
そして、腰が立たないので病院常設の車いすを押してもらっての入院となった。
妻に諸手続きをしてもらっている間のことは頭が朦朧としていたので覚えていない。
院長に言われるがまま、何らかの書類にサインをした。
漢字を知らない子供のミミズのような字だったことだけは覚えている。

後から妻に聞いた話に、院長とその後俺の担当医となる医師は、
「なんでこんな死にぞこないを連れて来たんだよ」って顔をしていたそうだ。
そして、「72時間以内に変化があれば命に関ることになるかもしれません」
「容態が急変したら総合病院に転院ということも有りうるので、
24時間連絡が取れるようにしてください。」と言われたそうだ。

入院中の出来事や思っていたことは過去の日記に書いてあるので割愛する。

入院する当日の早朝まで飲んでいたので、実質今日の昼からが断酒8年目となる。
飲酒欲求はゼロだが、もし万が一飲みたくなってしまったら、
あの檻の中のみじめな自分の姿を思い出すことにしよう。


つづく。


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来年の桜は見られるか

森永卓郎さん(66歳)の記事、
原発不明がんというがんの場所がわからない新しいがんと闘病中の森永さんは、
「三途の川が見えた」と言った。
医者から「たぶん、来年の桜は見られない」と告げられたそうだ。

森永さんは66歳、俺と10歳の差だ。
今朝、現在満開のウチの桜を見上げながら、
「俺も近いうちにそうなるんだろうな、あと何回満開の桜が見られるかな」と思うと、
改めて過去のバカだった自分を反省した。
少子高齢化が加速する昨今、俺の肝細胞癌が再発転移したとしても、
決して無理やり延命治療を要求してまだ長生きしようとは思っていない。
これ以上、人に迷惑を掛けながら死んでいくのはイヤだ。

再発は数年後かもしれないし来月のMRIで発見されるかもしれない。
再発したら、再発した場所が良ければまた切除手術かラジオ波焼灼療法をするだろう。
困難な場合は、塞栓療法、薬物療法、放射線治療か。

全ては不摂生をした自分への罰だと思っているが、
早く死んで妻や子供たちに迷惑を掛けたくないと言う気持ちもある。
出来る限り身体を気遣い今の健康を保ち、家族や周囲の人たちへ恩返し、罪滅ぼしがしたい。

俺が吐血下血で腰が立たなくなり精神病院に強制搬送されたのもちょうどこの時期、
家族は「72時間以内に変化があれば命に関ることになるかもしれない」
と医師から言われていた。
俺も三途の川が見えていたのかもしれないが、酔っぱらっていたので記憶が無い。
たぶんウチの桜は満開か、散り始めだったと思うが、
身体も脳ミソも酒で麻痺して、転ばないように下ばかり見ていたので、
満開の桜の花を見上げる余裕もなかったと思う。

入院した当初、妻は車で1時間半の道のりを毎日のように面会に来てくれていた。
俺は点滴解毒を受けながら鉄格子で囲まれた保護室の中に居た。
布団にくるまって丸くなり、妻の声掛けへの反応も薄かった。
身体から酒が抜けて朦朧としていたのか、面会に来てくれた妻や姉に対し俺は、
「面会ご苦労様です」と言ったそうだ。
妻は、「あぁ、あの人はもうこっちに帰って来ないかもしれない」と思ったそうだ。
そんな俺を見て姉は泣いていた。
面会からの帰りに、病院の近くの河川敷の桜が散りゆくのを見ながら、妻も涙が出たと言う。
あの時の光景がフラッシュバックするから、今でも桜はあまり好きではないそうだ。


つづく。


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ナラ枯れ

去年の夏あたりから雑山の色がところどころ茶色く見えるようになってきた。
きっと猛暑酷暑で木々が枯れたんだろうなと思っていた。
先日同業の仲間にその話をすると、「それ、ナラ枯れだよ」と言われた。
注意して山を見ると、たしかに広葉樹ばかりが茶色くなっている。
日本海側に多く見られるナラ枯れだが、近年関東でも公園やキャンプ場など、
人の集まる場所でナラ枯れの被害は多くなっているらしい。
被害を受けた木は、伐倒しても集積し薬剤によるくん蒸処理しなければ搬出できない。
ウチの周りは杉桧などの針葉樹が多いが、雑木山も点在している。
山の奥で倒れるのなら被害は少ないが、民家の近くでの倒木は人の命にかかわる問題だ。

ChatGptに聞いてみると ↓

ナラは、広葉樹の一種であり、多くの地域で重要な木材や生態系を支える木として知られる。
ナラ枯れは、ナラの木が枯死する現象を指し、原因は最も一般的なものは、
病気や害虫 : ナラにはさまざまな病気や害虫が影響を与える可能性がある。
       カエデナラノコギリクワガタと呼ばれる昆虫による被害がある。
       この昆虫はナラの樹皮の下に営巣し、木材を破壊することで、ナラの枯れを引き起こす。

環境要因  : 気候変動、干ばつ、土壌の変化などの環境要因もある。
       これらの要因がナラの生育環境に影響を与えると、木のストレスが増大し、
枯死のリスクが高まる。

過剰な伐採 : 過度な伐採や適切な森林管理の欠如は、ナラ枯れを引き起こす可能性がある。
       森林が適切に管理されない場合、ナラの生育環境が悪化し、枯死のリスクが高まる。

ナラ枯れはブナ科の樹種で確認されており、
特にミズナラやコナラの落葉広葉樹で、集団的な被害が発生している。
また、常緑樹のシイ・カシ類でもナラ枯れの被害が発生しているが、
落葉広葉樹に比べて集団的被害を呈することは少なく、樹種によって被害の程度には違いが見られる。
これらの要因は単独で作用することもあるし、複合的に作用することもある。
ナラ枯れは、森林生態系や地域の経済に影響を与える可能性があるため、その理解と対処が重要。

1980年代以降ナラ枯れ被害は終息することなく日本海側を中心に被害が拡大していたが、
最近は関東でも見られるようになってきた。
近年続く異常気象も関係して山の生態系が狂い始めているのかもしれない。
30年以上前、ウチの周りの山では松くい虫の被害で、
ほぼ全滅と言って良いほど山から赤松が消えた。
あの時のようにならないで欲しい。


つづく。


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酒付き総会欠席

昨夜は、ある組合の理事会に行ってきた。
定例理事会であり、総会前の決算書も出来上がってないので議事はあっという間に終了。
決算書が出来たら総会前に再度集まろうと言うことになり、
会議の半分くらいが雑談のような理事会となった。

雑談中に今年度の総会の話が出た。
去年まではコロナ禍のため書面議決としていた各種団体の総会も、
今年度からは例年通りに復活しているところが多い。
去年まではスーツを着て集合することもなく、
アルコール依存症者の敵である懇親会もなく、
飲み会のストレスも無く、不適切な言葉かもしれないが”楽”ができた。

総会出席自体は苦にはならないのだが、その後の懇親会に出たくないのだ。
俺の気持ちとしては、「酒も飲めないのに飲み会になんか出ていられるかいっ!」だ。
アルコール依存症になって初めて下戸の人や車で来ている人の気持ちがわかるようになった。
役員になっている集まりの総会には出席しなければならないが、
そうではない総会にはなるべく委任状を書いて済ませたい。
精神病院の医師からも「くれぐれも飲み会には注意してください」と言われていた。

総会の案内には様々な方法がある。
比較的年齢層の低い人が多い団体の総会の案内はメールで来て、返信もメールだ。
そういった団体では、総会が終われば自由解散となるが、
重鎮たちの多い団体からの案内はいまだにファックスで、返信も当然ファックス。
ファックスで送られてくる総会は、会費〇千円で総会会場は飲み屋の大広間だ。
まあ、会費1万円でCPのおねえさんが数人居たひと昔前までよりはマシ。
以前は酒が楽しみで出席していた俺だが、現在は「総会を飲み屋でやるなよ」と言いたい。
どっちにしろ、酒の付く総会には委任状をファックスで送って終わりだ。

本日出欠席の連絡締め切りの総会があったので、
昨夜集まった人たちに「〇〇会の総会どうします?」と聞いてみた。
すると、役員になっている人以外は皆さん欠席だそうだ。
その総会も【場所:料亭〇〇 会費:5,000円】
役員さんは我々より大きい会社の社長さんが多く、
毎日作業着を着て働いている零細企業の俺たちよりランクが1つも2つも上の人ばかりだ。

コロナで懇親会の無い総会に身体も財布も慣れてしまっているので、
今さら顔見知りだけで飲むのもめんどくさくなっている。
てことで、今朝8時半になったら欠席届と委任状をファックスで送ろうと思う。


つづく。


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