SSブログ

世代間連鎖

断酒会の例会に行ってきた。
今回は世代間連鎖について語り合った。

世代間連鎖とは、生き方、子育て方法、教育方針、愛情表現、異性との関わり方などが、
幼少期の親子関係を通じて、親から子どもへ、子どもから孫へと、無意識に連鎖していく仕組みで、
虐待・暴力・貧困・アルコール依存症・共依存・愛着障害など、
子育ての問題や生きづらさの問題は、この世代間連鎖によって、
親から子どもへ、子どもから孫へと無意識に連鎖していると言える。
様々問題が世代間連鎖する原因として考えられるのは家庭環境の影響で、
機能不全家族・アダルトチルドレン・毒親・人生脚本などが、世代間連鎖の原因として考えられる。

世代間連鎖によって親から子どもへと受け継がれていく生き方、子育て方法、教育方針などは、
ひと世代前の『古い価値観』の影響を受けてしまうと言い換えることができる。
世代間連鎖の原因」は生まれ持った「遺伝」によるものではなく、
「社会状況」や「家庭環境」の影響を受けながら、
生まれた後に身に付けた「習慣」によるものと考えられる。

さまざまな問題が世代間連鎖する原因は、「戦争の影響」と「家庭環境の影響」の2つ。
世代間連鎖を断ち切る方法は、「アダルトチルドレンの克服」「毒親の影響からの解放」
「人生脚本の書き換え」の3つの方法が考えられる。

アルコール依存症の親をもつ人は、そうでない人よりも、大人になってから依存症になる割合が高い。
これには、「飲める体質」「酔いの快感を感じやすい体質」といった遺伝的な背景もある。
また、依存症家庭で育った人が「親のようにはなるまい」と決意して理想の家庭をめざし、
自分は酒を飲まずギャンブルもやらずに、「いい親」となることができる。
ところがその「いい親」のもとで育てられた子どもは、「この家は息が詰まる」と感じ、
大人になってからアルコールや薬物に依存するようになっていたといったケースも見られる。

アルコールについては、代謝能力や酩酊のしかたなど、遺伝的な背景が大きいが、
その息子がアルコールさえ飲まなければ何の連鎖も起きないかというと、そうとは限らない。
育つ過程で父母の争いなどを通じて、さまざまな学習をしたりトラウマを受けている。

俺は親や家族からどのような影響を受けてアルコール依存症となったのか?
ウチは母親が旦那の行動も子供たちのしつけも支配して操ろうとしていた。
親父も俺たち姉弟も、母親の監視下に置かれぬよう必死で逃げ回っていた。
子供のころは「誰に食わせてもらってると思っているの」と言われていた。
就職して親の扶養から抜けてからは、親とはあまり接点を持とうとしなかった。

親と一緒に酒を酌み交わすということも無かったが、
俺が29歳の時、親父が脳梗塞で倒れてからは親父の代役で飲み会に出席することも多くなった。
その酒宴の場で、「親子だな、親父の飲み方に似てるな」と言われることも多かった。
俺の飲み方は、多人数の中で飲んで騒いで語るのが好きだった。
一方、家ではひっそり夕食のおかずをつまみにしながら静かに飲んでいた。
親父も家の中では外の飲み会での出来事は語らなかった。
そのへんは親父に似ているのかもしれない。


つづく。


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ
にほんブログ村


アルコール依存症ランキング
アルコール依存症ランキング














nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康