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医療機関も商売

昨日の日曜日は、妻と一緒に断酒会家族会主催の研修会に行ってきた。
酒害者本人ではなく、家族の側から見たアルコール依存症について学んだ。
普段の通常例会は家族の人たちも一緒だが、家族会の例会には酒害者本人は出席が出来ない。
家族会の例会の中では、何を話されているのか俺は知らない。
なので、家族目線のアルコール依存症についての講演は興味があった。

今回の講師の講演を聞くのは今回が2回目だ。
講師はアルコール依存症のほか様々な依存症を専門とする精神科医で、
家族の側から見たアルコール依存症の話がとても分かりやすかった。

参加者は例会やセミナーでよく見る顔ぶれが多かった。
その中には、家族に対して「誰が養ってやっていると思っているんだんだ」
「酒を止めたんだからいいじゃないか」
「酒を止めている俺ってエライ」的な思考が治らない人も出席していた。

あのおじさんは聞いていて耳が痛かっただろうな。
家族に対して「ごめんなさい」が言えない人が講演を今回の聞いて、勉強になったのかな?
そのおじさんの口癖は、「1ヵ月のうち25日は断酒会に費やしている」
でもどうせ今回も出席回数自慢のうちの1日にカウントされるだけなんだろうな。

講演内容等は少しずれるが、興味深い話があった。
「なぜ自助グループの会員数が減っているのか?」の問いに、
「病院やクリニックが患者を囲っている」という考察があった。
たしかに院内ミーティングやデイケアを行っているところも多い。
それはなぜか、答えは¥である。
医療機関も商売である、自助グループに行かれては金にならない。

それと、アルコール依存症の任意入院は3ヵ月が主流である。
俺もそれは決まり切ったことだと思っていたので何の疑いも無かった。
しかし講師の話でその裏側が何となく見えて来た、それはなぜか?
解毒するのに必要な日数が3ヵ月?
断酒プログラムを終了するのに3か月かかるから?
3か月経てば飲酒欲求も薄れるから?
いやいやそれは違う、3ヵ月過ぎと入院費が安くなるからだ。
アルコール依存症で入院する人は再入院するケースが多い。
ならば3ヵ月で退院させて、もう一度新たに再入院させた方が儲かるって寸法だ。

精神科も断酒治療よりも減酒治療が増えて来て患者確保に必死だ。。
使用薬物もノックビンやシアナマイドなどの抗酒剤で強制的に断酒継続をさせるよりも、
脳に働きかけ飲酒欲求を抑制し副作用の無いレグテクトや、
減酒治療で使用されるセリンクロなどが出て来た。
精神科も敷居が低くなったと言われるが、医者も所詮商売なんだよね。
そもそも日本は戦後に収容所としての商業精神病院を作り過ぎた、
というところに行き着く。


つづく。


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