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天災とアルコール依存症

今日は令和6年の仕事始めだ。
今週はまだ正月休みのところも多く電話も少ないだろう。
隙を見つけて運転免許証の書き換えに行こうかな?


北陸の地震はまだ余震が続いているようだ。
まだまだ安心できるような状態ではないと思う。
健康に気を付けて、気を張って頑張ってもらいたい。
俺にも富山に近い新潟に住むメル友が居る。
安否確認をしたいが電話番号もLINEも知らない。
現在の状況を知りたいが、今はそれどころじゃないだろうからメールを待つしかない。

命を失った人、住むところを失った人、職を失った人も少なくないだろう。
東日本大震災の時もそうだった。
7年前俺が精神病院に入院していた時、福島から移住してきた70代前半の人が居た。
その人は震災で被災し、職を失った。
農家さんだったその人は、1年中一生懸命田畑で汗をかき、
1日頑張った自分へのご褒美としての晩酌が一番の楽しみだったそうだ。
それが、震災で職場である農地を失い、楽しみだった晩酌が晩酌だけでは済まなくなった。
もともと日本酒が大好きだったその人の横には常に一升瓶があり、
起きている時間に少量ずつ飲み続ける連続飲酒となった。
奥さんや家族にそれを制止されつづけても、
納屋や車庫にボトルキープし隠れ酒をしていたと言う。
きっかけは違うが、メンタルがぶっ壊れ、大好きだった酒が手放せなくなり、
アルコール依存症を患ったというところは俺と近いものがある。

入院中、その人がアルコール依存症となってしまうまでの詳細を聞きたくもあったが、
喋っている途中から目に涙を浮かべてしまうシーンが何度もあったために聞けなかった。
よっぽど辛い思いをされたのだろう。

精神病院に入院したのは、その人のほうが俺より2か月ほど遅かったが、
内臓や脳に疾患が無かった分、その人のほうが回復は早かった。
俺は自分の足で歩けるようになったころから、病院の中庭を我流で歩行訓練をしていた。
おぼつかない足取りで雲の上を歩いているような状態の俺が歩いている時、
その人も健康のために俺と一緒に歩くようになった。
俺は自分に毎日1時間かけて中庭を30周歩くというノルマを課していた。
それを言うとその人は、「じゃあ俺は50周歩く」と言った。
「来年70歳だけど、俺のほうが足は丈夫だからね(笑)」
何にでも一生懸命で負けず嫌いな爺さんだった。
退院してからはその人と会う機会は無くなったが、
今でも元気に断酒を続けていると思う。

今回の能登の地震でも、メンタルを維持できずに酒に走ってしまう人も多く出るだろう。
自分をコントロールできなくなったそんな時こそ家族の支えが必要となってくる。
頭ごなしに暴飲を制止すると逆効果だ。
意固地になる前に医療機関、保健センター、自助グループなど探せばすぐ見つかる。
傷口が深くなる前に、専門機関に相談するのが回復への近道だと思う。

つづく。


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