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アルコール依存症と芸能人

元TOKIO山口達也氏さんが出演したテレビCMとそのメイキング動画を見た。

前を向いて生きていこうと努力しているというところはわかる。
この先一生彼はアルコール依存症と戦うことになるが、
その必死な姿はしっかり伝わってくる。
だが、過去に起こした過ち全てを酒や病気のせいにしてはならない。

過去の過ちを素直に認め、自分だけでは立ち直れなかったことを認め、
深く反省したうえで迷惑をかけた人たちに償いをし続けることによって、
改めて前向きに生きる努力をしなければならない。

自らのあやまちを決してなかったことにしようとしたり、
「断酒継続できている俺ってエライ」的な勘違いをしてはならない。
過去の恥ずかしい自分を忘れてはならない。

アルコール依存症で悩んでいる人や病気が原因で一歩前に踏み出せない人にとって、
山口さんのメディア復帰は、仲間に勇気を与えてくれると思う。
元アイドルということで、広告塔として利用されがちではあるが、
逆境に耐えて山口さんにはぜひ頑張って欲しい。
同じアルコール依存症者として、彼にはその期待を裏切らないでいただきたい。

一方、一か月ほど前のニュースでは、
次長課長の河本さんが、すい炎乗り越え約10年ぶりのお酒解禁!
かかりつけ医から「月イチの1杯」という条件付きで飲酒を認められたといい、
この日約10年ぶりにお酒を味わうこととなったそう。
酒で失敗して、家族や仕事のみならず身体を壊してしまった人は、
断酒を一度決意したら絶対に再飲酒をしてはならない。
酒に脳を支配され大病した人にとっての再飲酒は命取りである。

そのかかりつけ医もアルコールの専門医ではないからその様な認識となるのか?
「酒で膵臓を壊したらまた来てね」
「酒が止められなくなったら精神科に行ってね」とでも言いたいのか?
それが合法危険薬物であるアルコールに対する日本の医療の実態なのか?

それに、酒で失敗している人が月イチ1杯の飲酒で済むわけはないだろう。
依存経験者は、「少しの飲酒で元に戻ってしまう」ということを一生忘れてはいけない。
逆に、月イチ一杯の酒は、地獄の入り口でしかないと思う。

飲酒がコントロールできないから2回も膵炎になったのに本当にもったいない。
周りに断酒している人でも居てれば止めてくれたかもと思ってしまう。
飲酒を許す医師もわかってないね。

膵炎は内科、アルコール依存症は精神科、まったく別物である。


つづく。


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