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国産ウイスキー

酒を止める前、俺は主に焼酎ばかりを飲んでいた。
ウイスキーは味の差もわからないし高くて手を出さなかった。
洋酒を飲むとしたら、安いワインかバーボンくらいだった。
焼酎のお湯割りを好んで飲んでいた俺は、ウイスキーだとどうしても濃く作ってしまい、
その結果悪酔いをしてしまうことがあったので、ウイスキーには縁遠かった。

サントリーのウイスキー「山崎」が手に入りづらくなっているそうだ。
「山崎」のラベルは店頭や飲み屋の棚に置いてあるのを目にしてはいたが、
高級な酒は、俺の目からは「置物」としてしか見えていなかった。

なぜ山崎を含む国産ウイスキーが販売中止・品薄となったのか?
①1980年代の国産ウイスキーは冬の時代
 ウイスキーの消費量が減り、生産量を減らした。。

②国産ウイスキーの消費量の増加
 2010年頃からハイボールが流行り出した。
 それに、連続テレビ小説「マッサン」が大ヒットし、
 日本にウイスキーブームが到来したことで消費はより加速した。

③世界的なジャパニーズウイスキーブーム
 自分たちの国にはない新たなウイスキーを手に入れるために、
 世界中の人々がジャパニーズウイスキーを求めた。
 国内でも需要が高まっている状態で、
 海外でも需要が高まれば供給がまったく足りない状況となってしまった。
 加えて、過去に生産量を落としていることから蒸留所に熟成させた原酒のストックがない。

品薄・販売中止により入手困難な代表的な国産ウイスキーの銘柄は、
山崎12年、山崎18年、山崎25年、白州、響、余市、竹鶴だそうだ。

現在は700mlの「山崎」が¥15,000オーバー、「山崎12年」ともなると¥30,000オーバー
一方、焼酎甲類は4000mlで¥2,000弱。

脳を酒に支配されたアルコール依存症者は、必ずと言って良いほど後者を選択する。
当時の俺がそうだった。
誕生日や年末年始に「自分へのご褒美」と高い酒を買うくらいならまだただの酒好きだ。
自室や食卓に紙パックやペットボトルを置き始めたら注意信号、
取っ手付き4リットルを置き始めたら危険信号、
4リットル取っ手付きを箱買いしはじめたら医療機関や自助グループに要相談。

当人は異常飲酒に気づいているが、酒を止めさせられてしまうので平静を装っている。
周囲の人たち、特に家族の方は、俺のように強制入院になってしまう前に気づいてあげて欲しい。
だが、飲み過ぎに対して説教や監視は良くない。
酒による失敗のしりぬぐいもしてはいけない。
 
本人の気づきが一番の特効薬なのだが、
なかなかうまくいかないのがこの病気だ。


つづく。


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