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喫煙と飲酒と癌

肺がんの罹患数(新たに診断された人数)は年々増加しており、
2018年には約12万3000人(男性 約8万2000人、女性 約4万1000人)
男性の方が女性の約2倍多く、年齢があがるほど罹患率も高くなり、高齢になると急激に増加する。

肺がん患者の喫煙率は男性で55%、女性で16%
一方、肺がんでない人の喫煙率は47%、女性で13%
上の数字ではタバコを吸おうが吸うまいがあまり変わりないんじゃない?と思ってしまう。
しかし、喫煙率のピークと肺癌死亡率のピークの間には30年以上のタイムラグがあるらしい。

昭和40年代には80%以上の男性がタバコを吸っていたが、現在は30%以下、
しかし、肺がんの罹患数は増加している。
30年のタイムラグがあるとはいえ、ここまで喫煙率が低下したのならば、
肺がんの罹患数も減少に転じても良いころではないのか?

がんを含む生活習慣病は喫煙のみならず運動不足や栄養の偏り、飲酒など、
様々な要因が複雑に絡み合って発症する。
喫煙を減らしても肺がんが減るかどうかは疑問だ。

だが全てのがんに対しての死亡率は、喫煙者より吸わない人や禁煙者のほうが明らかに低い。
禁煙者の禁煙年数も長ければ長いほどがんによる死亡率は低くなる。

たばこ = 肺がん発症 ではなく、禁煙 = 全がん死亡率低下 という結論に至った。

では、飲酒率と肝硬変、肝臓がんについてはどうだろう?
日本人の飲酒率は戦後の経済成長もあり近年まで飲酒量が増加していたが、
平成4年のピークを境に現在は若者の酒離れもあり、低下に転じている。

アルコール性肝障害は一般的に飲酒量が多いほど、飲酒期間も長いほど進行しやすい
アルコール性脂肪肝 → アルコール性肝炎 → 死亡or肝硬変 → 肝臓がん

酒とアルコール性肝障害との関係のほうが、タバコと肺がんの関係よりわかりやすい。
アルコール性肝硬変肝臓がんというように病名すらある。

その一方で問題飲酒者として治療を受けている患者数は年間4万人と言われて久しい。
いまだにほとんどのアルコール依存症者が専門的な治療を受けていない。
健康診断や内科の受診はするが、精神科には足を運びづらいのはわかる。
特にプライドの高い人にとっての精神病院受診は屈辱や汚点となる。
ただ、この先人に迷惑をかけたくないのであれば、
問題飲酒で悩んでいる人は勇気を持って、
アルコール専門科のある精神病院やクリニックの受診を勧める。


つづく。


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